97.タイマー

 タイマーといえばまず頭に浮かぶのはキッチンタイマーだろう。それ以外にはあまり浮かんでこない。調べてみると、「コンセントタイマー」「スポーツタイマー」「砂時計」などが出てきた。コンセントタイマーはわがアトリエでも使用している。詳しくは書かないが、電熱器の安全対策として使用している。これは非常に便利で利用価値の高いものである。日々感謝をしている。続いてスポーツタイマー。わかりやすい表現を使うと「ストップウォッチ」である。これは日常的には使うことがない。最後の砂時計であるが、これはサウナ以外では使用しているのを見かけない。あまり利用価値も見いだせない。

 もっとも一般的で利用価値の高いのがキッチンタイマーである。何に利用価値を見出すか? もちろん時間を計測できることが最重要なのであるが、鳴動することで設定した時間を知らせてくれることにある。麺をX分茹でる、弱火でXX分煮る等、他の作業を並行しながらやっていても忘れることがない。時間になればしっかりと教えてくれる。これで、茹ですぎや煮過ぎを防止でき、料理の失敗が防げる。こんな便利な品物は料理以外にも使うべきである。

 最近物忘れがひどくなってきた。作業をするためにアトリエを出る。途中で庭が散らかっていることに気が付き掃除をしていると、何の作業をしようとしたのかを忘れてしまう。仕方なくアトリエへ戻り、思い出すまで他の作業をする。こんなことが時として起こる。これは緊急を要しないので、特に問題視する必要はないのかもしれない(問題視しなければならないかもしれないが・・・)。問題にしなければならないことも多い。菜園作業で汚れた服の洗濯に2槽式の洗濯機を使用している。すすぎ時は水を出しっぱなしで10分程度回す。この間、じっと待つわけではなく他の作業をする。すると、時間を忘れ(洗濯していることを忘れ)、水を出しっぱなしにするということが時としてある。これは大事な水資源の無駄使いである。こんな時タイマーをセットしておけば防止することができる。非常に重要な補助器具である。もちろん調理時にもよく使う。鉄瓶での湯沸かしやゆで卵作成時等にも使う。今やこれがなければ、多くの失敗を重ねることになるだろう、と思われるくらいの必需品である。わずか数百円で購入できる品物としては、最上級のコストパフォーマンスを発揮している。

 タイマーの便利さは、「残り時間が見える」ことと、設定時間が経過したときに「知らせてくれる」ことにある。便利さを実感しながら、つい余計なことを考えてしまう。人生のタイマーがあればどうするだろうか? あと「XXXX日△△時間」と、残り時間が見えるのである。これはいらない。見えないからこそ、だらだら、のんびり、楽しく人生を送れるのである。「農らり、食らり、飲~んびり」過ごすのが最高に素晴らしい人生なのである。