カレー

 家庭菜園でウコンを継続して栽培している。体をいたわってのことである。ズバリ肝臓である。ウコンのおかげかどうかはわからないが、今のところ順調にお酒が美味しく飲めている。ホームページのタイトルからもこれはぜひものである。しかし、ウコンというのは漢方薬臭くて、決してうまいものではない。これを美味しく食べる方法としてはカレーが一番であろう。そう思って、わが家庭菜園の年間スケジュールを見ると、「ニンニク」「トウガラシ」「ショウガ」「パクチー」「ウコン」「レモングラス」がうまい具合に栽培されている。しかし、カレーはもっと多くのスパイスが必要なのでは? そう思い調べてみると、スパイスは6種類あればカレーができるというレシピがあった。そんなに多くの種類を必要としないことがわかったので、わが菜園で自給できるもの以外をそろえることとした。「クミン」「タイム」「ブラックペッパー」「フェンネル」である。これらがあればカレーの完成である。となれば、これらは購入することとして、我が家の材料をもとにカレーを作ってみることにする。

 さっそく材料を確認。トウガラシは去年大量に収穫できた王健(韓国唐辛子)である。乾燥させたものが大量にある。ウコンは11月初旬に収穫したものをスライスして乾燥させてある。ウコンは色素が強く、スライスしていると手が黄色くなってしまう。スライサーも黄色くなり、その色は落ちない。ウコンをスライスしているとスライサーの刃が切れなくなってくる。刃にガムのようなものが付着する。これを何度も取り除いてようやくスライス完了である。その後はザルに入れて天日干しである。3日も晴天が続けば完了である。ショウガも11月中旬に収穫したものをスライスして乾燥させてある。3日間でほとんどカラカラに乾燥した。今年はパクチーを2本栽培し、大量にしかも長期間食べ続けたので、気が付いたら花が咲きだしていた。ここまで来れば実を収穫したくなり、そのまま育てていた。小さな白い花が集団で咲く。それも大量に咲く。これがすべて実(コリアンダーシード)になる。2本のパクチーから大量のコリアンダーシードが収穫できた。実は茎にしっかりとくっついていて取り外すのに苦労した。ニンニクは醤油漬けにして保存していたものをスライスして乾燥させて使用した。レモングラスはススキのような状態になったので、夏に根元からすべて刈り取り、乾燥させて保存してあったものを使用。

 さて、調理開始である。まずカレー粉作りである。レシピ通り、原型スパイス(コリアンダー、タイム、クミン、ブラックペッパー、フェンネル、王建、レモングラス、ニンニク)をフライパンに入れて軽く火を入れる。続いてパウダー系スパイス(ウコン、ショウガ)を加える。焦がさないように注意をしながら火を通せば炒め工程は完了である。完全に冷えたところでミルにかけてカレー粉にする。

 出来上がりはきれいな黄金色である。ウコンの純度が高いので本当にきれいな色である。日本人にはちょっと抵抗があるかもしれないが、本格的なインドカレーの店に入った時の匂いである。クミンの香りがかなり強い。辛さがちょうどいい具合の立派なカレー粉の完成である。あとは野菜や肉を入れて炊き込めばカレーの出来上がりである。じっくりと煮込んで最高に旨いチキンカレーの出来上がりである。香り、コクと辛さがいい。特に香りに関しては、何とも言えず後を引く香りである。この香りを肴に酒が飲めそうである。非常に旨いチキンカレーである。自宅栽培のウコン、コリアンダー等の残量が気になるところである。王建やニンニク、ショウガ、レモングラスは十分すぎるほどある。カレーといえばウコン(ターメリック)がメインだと思っていたが、コリアンダーが主役(ターメリックの4倍使用)であった。思いのほか使用量が多い。コリアンダーの残量が今後を左右する。確認すると、あと10回はカレーが食べられそうである。来年は旨い牛肉カレーを食べたいものである。何とか1年でA5クラスの牛が育たないものか?


<材料一覧>

 

<出来上がり>