その2

<2-1>すでに始まっている未来(江坂彰)

守旧派が勝つか、革新派が勝つか。サラリーマンについては「バスに乗り遅れてもかまわない、乗り間違いが一番危ない」といわれるが、そのとおり、みな実によく見ている。

<2-2>出井伸之 多様性への挑戦(出井伸之)

グループ経営のトップは、エンジニアとか文系とかいった枠を超えて考えることができなければ難しいと思います。経営は「アート」と「サイエンス」の両方が重要なんです。

<2-3>人間通になる読書術・実践編(谷沢永一)

嘘というものは無駄に使っては行けない。いつ必要になるかわからないから。

<2-4>政治の修羅場(鈴木宗男)

再び大統領に上るべく、選挙に望んだプーチン氏は、海外主要メディアとの会見で朝日新聞の若宮啓文主筆に、「外交というのは『引き分け』がいいんだ。勝つよりも負けないこと。それが1つの外交のやり方だ」と、「引き分け」と言う日本語を使って答えた。

<2-5>管理者革命(畠山 芳雄)

会社の時間と自分の時間を厳密に区別する。公費と私費の区別も潔癖で、仮にも社用族的なことは絶対にしない。私用に部下を使うことをせず、たとえ部下がそれを申し出ても断る。公私の別の乱れは管理者にとって致命的なものであり、どこから見ても清潔でなければならない。経営者の公私混同が容易に歴史ある会社を破綻させることは、日本における企業破綻の歴史を見ても明らかである。経営者がそうであるならこちらもという悪い連鎖反応が組織をだめにする。これは管理者の場合でも同様である。

<2-6>太りゆく人類(エレン・ラペル・シェル)

いずれにしろ、ルーベンス風のぽっちゃりを別にすれば、石器時代からいちども肥満が流行した時代はない。

<2-7>稲盛和夫のビジネス座標軸(佐藤正忠)

ある時、作家の城山三郎さんにリーダーシップの話を伺ったことがあります。これはアメリカかイギリスの誰かが言った言葉らしいんですが、人間にはいつも四人の人間が住んでいる。一人は冒険家、一人は芸術家、もう一人は戦士、四番目は判事。この四人はどの人にも住んでいるはずで、この四人が正常に機能している人がいちばんすばらしいリーダーだという話でした。

<2-8>円安+インフレ=夜明けOR悪夢?(村上龍)

今何が起きているかというと、不良経営者が生き残って健全な社員がクビになっていたり、不良大手企業が生き残って健全な中小企業がつぶれているというのが現実です。これはあまりにもアンフェアだ。

<2-9>覆す力(森内俊之)

将棋のタイトル戦において、年上の挑戦者が年下のタイトルホルダーに勝ったという例は、過去に1割りにも満たない。一般的に将棋が一番強い時期は、体力と棋力が充実している20代後半から30代前半といわれている。

<2-10>経営という仕事(小宮一慶)

中国に「暗い所から明るい所はよく見えるけれど、明るい所から暗い所はよく見えない」という諺があります。明るい所にいるのは、経営者や経営幹部の人たちです。従業員は、それより暗い所にいるのです。暗い所にいる従業員たちは、経営者や経営幹部の一挙手一投足を非常によく見ているわけです。

<2-11>ビルゲイツ @ 思考スピードの経営

指導者に求められるのは、戦略と方針を示し、従業員が世界中から情報と英知を集めることを可能にするツールを与えることである。指導者は全ての決定を下そうとしてはならない。『上から下への管理』によって、中央からすべての行動を指示しようとする会社は、新しい経済(ニューエコノミー)の速度に対応できるだけの速さで敏捷に動くことはできないだろう。

<2-12>自分で考える人が成功する(中谷彰宏)

けなすことに想像力は、要りません。難しいのは、その人、そのものをほめることです。お世辞でなくほめることです。お世辞はウソだからダメです。

<2-13>中国人の腹のうち(加藤徹)

テレビの天気予報は北海道から沖縄まで、2、3分で終わりますね。しかし中国では、全国各地の天気予報が、海南島から新疆ウイグル自治区まで全地域で20~30分もかかって、うんざりしますよ。北京が出てくるまでが長いんです。

<2-14>田中角栄の超人材育成術(小林吉弥)

「進む時ハ人マカセ、退ク時ハ自ラ決セヨ」と言ったのは、越後・長岡藩の名家老だった河井継之助である。

<2-15>新聞社(河内孝)

先を行くはずのアメリカ、韓国にも、日本の一般紙が応用できるITビジネスモデルはないようです。なければ考え出さなくてはなりません。

<2-16>飲んでも太らない秘密の習慣(伊達友美)

肝臓にストックできるグリコーゲンの量は、約1食分とあまり多くありません。そのまま食べ続けると肝臓では蓄えきれなくなり、脂肪細胞という大きな倉庫に運ばれ蓄えられるのです。ですから、2日続けて暴飲暴食してはいけません。

<2-17>オンリーワンは創意である(町田勝彦)

「商売は10年やったら3年は損をする。5年はトントンで、儲かるのは2年。事業なんてそんなもんや」

<2-18>僕がホンダ・ソニーで学んだこと(堀之内克彦)

私は、ものごとは何でも、できるからやるのではなく、やるからできるようになるのだと思っています。実に単純なことですが、この発想には天と地ほどの差があります。

<2-19>祇園の教訓(岩崎峰子)

上っていく人の共通点、それは一生懸命なこと、好奇心があること、何にでも興味を持っていること、生活に美意識を持っていることです。

<2-20>くさいはうまい(小泉武夫)

「この地球上でもっとも珍奇な食べ物は何?」という質問をよく受けますが、それはまさしくその「フグの卵巣を粕漬けにした食べ物である」と私は答えています。世界広しといえども猛毒を持つフグの卵巣を食べる民族など全く他例がないからです。

<2-21>現代を読み解く倫理学(加藤尚武)

人間の脳に先天的な攻撃性が存在することは確かだろう。しかし、同時に人間の脳には攻撃性を抑制するシステムも存在する。問題は人間の遺伝的な構造にあるのではない。

<2-22>中国人を理解しないで生きていけない日本人(孔健)

まず知ってほしいのは日本人が歴史的に「ひとつの顔」しかもっていないのに対して、中国人は「ふたつの顔」をもっていることである。自分の面子は死んでも守る顔と、契約はいっこうに守らない顔。無愛想な役人の顔と、鼻薬が効いてからの豹変顔。世話をしてもらった時の感謝の顔と、職場を平気で変わる恩知らずな顔。

<2-23>失敗を「まあ、いいか」にする心の訓練(海保博之)

「不遇の時代が長いほど、自分の中に蓄積されるものは大きい」(東山魁夷)

<2-24>井上ひさしの作文教室(井上ひさし)

我々は無意識に使い分けているんですが、大野先生の説によると、理論的に「は」というのは、もう明らかになったことに付くんです。「が」は未知-まだわからないことに付ける。

<2-25>引き際の美学(川北義則)

「みっともない」という感覚があるから、人は自分の言動にブレーキをかけたり、レベルを上げようと頑張る。