その29

<29-1>部長、その恋愛はセクハラです(牟田和恵)
 
セクハラと受け取られることなくデートに誘う鉄則をご紹介しましょう。1つ目は、「仕事にかこつけて誘わない」。2つ目は、「しつこく誘わずスマートに」。3つ目は「腹いせに仕返しをしない」。つまり、これらのルールをしっかりと守るならば、職場恋愛もできないと心配する必要はありません。
 
<29-2>真・政治力(石破茂)
 
海外の原発は、その国の軍隊が警戒しています。アメリカだけではありません。韓国にせよ、フランスにせよ、イギリスにせよ、インドにせよ、警備は軍隊が担当しています。
 
<29-3>ツール・ド・フランス(山口和幸)
 
「ツール」とは「1周する」という意味のフランス語で、日本語に訳せば「フランス1周」となる。ジロ・デ・イタリア、ブエルタ・ア・エスパーニャの「ジロ」、「ブエルタ」はそれぞれイタリア語、スペイン語で1周を意味する単語である。
 
<29-4>50代から上手に生きる人ムダに生きる人(清水義範)
 
いい年になったら、品のいいスケベにならなきゃいけない。これはなかなか難しいことなのだが、50代になったころから心がけるべきである。色好みの気持ちが表面上は見えず、女性に対しても紳士的にふるまってけしからんところがないのだが、決して木石ではなくて、美人といると機嫌がよさそうなおじさん。そんなところが目指すところではないだろうか。
 
<29-5>阿呆の知恵(ひろさちや)
 
動物のメスは閉経を過ぎると、死んでしまうのです。閉経後、何年もメスが生き続ける動物は、ヒトとゴンドウクジラだけ。ゴンドウクジラは、血縁集団で暮らしています。娘と一緒に暮し、娘の育児を手伝っているのです。とすると、ヒトのおばあさんだけが、実の娘ではなしに、息子の嫁と一緒に暮らしているわけです。つまり、嫁と姑が同居するのは、哺乳類のうちで人間だけ。それじゃあ、嫁と姑がうまくいかないのは当然です。生物学的に無理があります。
 
<29-6>食の戦争(鈴木宣弘)
 
アメリカは徹底した食糧戦略によって食料輸出国になっているという事実に着目したい。アメリカにとって食料は武器、世界をコントロールするための一番安い武器だと認識されているのである。それによって現に我々は振り回されているし、これからも、もっともっと振り回されるであろう。
 
<29-7>「見る目」「見た目」の科学好き、嫌いの正体(林成之)
 
今流行のフリーデスク方式は、それまで頑張ってきた人ばかりの会社では採用すべきではありません。会社に行って、「今日はどのデスクで仕事をしようかな」と毎日コロコロデスクが変わるようでは、ゾーンの構築など不可能。それまでみんなが頑張っていなかった会社ならいいかもしれませんが、そういう会社はそもそも存続が危ぶまれます。
 
<29-8>森の力 食物生態学者の理論と実践(宮脇昭)
 
植物の根が3大要素である窒素・リン酸・カリウムをはじめとする養分を吸収するのは、地表から20~30センチ、深くても50センチなのです。もちろん木を支える主根は、通気性のよい土壌で呼吸さえできれば、3~6メートルくらいまで地中深く伸びています。
 
<29-9>今のピアノでショパンは弾けない(髙木裕)
 
近代ピアノはフレームが命であり、フレームが最も高価な部品であり、あとは木製品ですから、フレームさえあればピアノは再生できるとさえ言われるくらい重要な部品で、フレームでそのピアノの音色も性能も決まってしまいます。
 
<29-10>なぜベトナム人は痩せているのか(森由香子)
 
世界91か国の肥満比率を調べたところ、ベトナムの肥満比率がダントツで低かったのです。91か国中でトップでした。日本人や韓国人も低いと言われていますが、それよりもさらに低い。
 
<29-11>名医が伝える漢方の知恵(丁宗鐵)
 
食事と睡眠の変化によって最初に出てくるサインは体重と血圧の変化です。急に体重が増えたり、減ったり。さらに血圧も高くなります。それからもう一つ、最近注目されているチェックの仕方をお教えしたいと思います。それは朝起きて30分以内の脈拍数です。起床後30分以内は、体はまだ夜の体制なので副交感神経の状態が判定できます。この時の1分当たりの脈拍数が73を超える場合は、交感神経が緊張状態にあることを示しています。まだ仕事をしていないのに交感神経が緊張状態にあるということは、その人にとって今の仕事があっていないということなのです。
 
<29-12>続ける力(伊藤真)
 
有名な「エビングハウスの忘却曲線」によれば、どんなに記憶力のいい人でも、勉強の1時間後には半分以上、1日後には6割から7割程度は忘れてしまうそうです。
 
<29-13>運動しても自己流が一番危ない(曽我武史)
 
日本人はもともと農耕民族なので、欧米人と比べて体の前の筋肉が強く、後ろ側は弱いと言われています。また、後ろ側の筋肉は自分では見えないので、普段から意識することがほとんどありません。そのため、姿勢を支えるのに必要な背中の筋肉がどんどん弱まり、前かがみの姿勢になりがちです。
 
<29-14>人に強くなる極意(佐藤優)
 
世の中にはびびらず面と向き合わなければいけないことと、大いにびびって逃げた方がいいことがある。大切なのはその見極めであり、仕分けなんです。
 
<29-15>チャイナ・ルール(小林純子)
 
ほとんどの中国人は謝るということをしません。万が一にも、日本人のように進んで頭を下げるなどということは、まずありません。それはなぜでしょう? 一つは「謝る」文化が中国はないから。そして、もうひとつの理由は”面子”でしょう。
 
<29-16>ロジカルな田んぼ(松下明弘)
 
コメの収穫量の4割近くがコシヒカリなのです。さらに、トップ5だけで7割近く、トップ10で8割近くを占めている。500品種あると言っても、その中のごく一部しか栽培されていない。たしかにコシヒカリは偉大な品種です。登録されたのは1956年と、60年近く前なのに、いまだにこれを超える品種があらわれない。これだけ1品種の人気が持続したことは、かつてありません。
 
<29-17>世界は宗教で動いている(橋爪大三郎)
 
インド社会の特徴は、道端に飢えて死にそうな人々がゴロゴロ横たわっていても、人々は知らん顔で通り過ぎる。実際に死んでしまっても、見向きもされないということです。なぜこんなことになるかと言えば、互いに干渉しないのがインド社会のルールだから。無関心が制度化されている。カースト制は文字通りそういうやり方だった。宗教や信仰も同じことで、あなたが何を信じようと自由にしてください、私も好きにします、というやり方が基本になる。結局のところ、どんな神も同じなのだ、ともどこかで思っているから、相手を真剣に排斥しなくてもすむ。こういうヒンドゥー教のやり方と、まったく反りが合わないのがイスラム教です。
 
<29-18>イタリアンワイン㊙ファイル(ファブリツィオ・グラッセリ)
 
毎年、全欧州で、果樹に散布される殺虫剤、防かび剤、除草剤などの量は、合計すると、7万2千トンにもなるという調査があります。そして、その約70%が、ブドウ栽培に用いられているそうです。そしてたとえ微量であっても、そのうちいくらかは、ブドウの中にも残留すると考えた方がよいでしょう。
 
<29-19>日本型リーダーはなぜ失敗するのか(半藤一利)
 
国民のレベルにふさわしいリーダーしか持てない、というのが歴史の原則であるからです。
 
<29-20>迷わない(櫻井よしこ)
 
大事なことは、「agree to disagree」なのです。「互いの意見が違うことを認め合う」ことです。異なる文化、異なる歴史を有する人々とかかわるときの、これが基本です。互いに異なることを認め合えれば、わかってもらえない、自分の意見が捻じ曲げられている、などと感情的になりがちな気持が落ち着いてきます。お互い、同意できないのが常識なのですから、同意を求める前に、事実確認をきちんとしましょうと考えるので、建設的です。
 
<29-21>「お通し」はなぜ必ず出るのか(子安大輔)
 
1000円のうち、原材料に300円、スタッフに300円、合計600円を使っている。では残り400円はどうなっているのでしょうか。家賃が100円です。水道光熱費に、おしぼりや伝票、洗剤などの消耗品や雑費、あるいは電話やファックスなどの通信費を加えると、合計で100円ほどになります。飲食経営者の側から見てみれば、残りの200円が利益ということになります。ここから開業資金の返済をするため、実際に手元に残るのは売上高の10%程度のことが多いのです。
 
<29-22>政治の急所(飯島勲)
 
私の個人的な感触を思い切って打ち明けると、少なくとも横田めぐみさんと有本恵子さんは間違いなく生きておられると信じている。そうじゃなかったら、北朝鮮のナンバー2までが私に会うはずがないじゃない。
 
<29-23>人の命は腸が9割(藤田紘一郎)
 
脳死になったとしても、生命は終わりません。腸を司令塔にして内臓諸器官が働き続けるからです。しかし、腸が完全に死んでしまえば、私たちは生きていられません。全臓器が働きをやめ、脳も死に至ります。
 
<29-24>臓器の時間(伊藤裕)
 
臓器には各々「賞味期限」があります。心臓は、どのような動物でも、一生で約20億回の心拍を打つと言われています。心拍数の速いものほど、寿命は短いのです。同じ人間の中でも一般的には、脈が遅い人の方が長生きの傾向があります。
 
<29-25>テレビに映る中国の97%は嘘である(小林史憲)
 
横を向いて、他人と自分を比べても仕方がない。縦に見て、自分の過去の生活と現在の生活を比べるべきなのだ。