その7

<7-1>食品の裏側(安部司)

「塩」「化学調味料」「タンパク加水分解物」この3点セットはあらゆる加工食品に使われています。

<7-2>ものづくりに生きる(小関智弘)

つまらない仕事というものはない。仕事をつまらなくする人間がいるだけである。仕事が味気ないのではない。味気なく仕事をするから、楽しくないだけである。

<7-3>築地で食べる(小関敦之)

牛丼というと「吉野家」をイメージする人も多いと思うが、その吉野家の第1号店は、なんと築地市場の「場内」にある。

<7-4>ホワイトカラーは給料泥棒か(門倉貴史)

第二次大戦後は、労働組合の歴史がなかった日本では、手っ取り早く労働組合をつくるために、各企業の内部で組合が形成されることになった。

<7-5>ガソリンの本当の値段(岩間剛一)

有機体説によると原油は有限で、いつかは枯渇する。一方、無機体説では地球の深部に莫大なメタンが存在し、原油が採れる寿命は数千年単位まで延びるため、石油の枯渇を考える必要はなくなる。

<7-6>今夜もひとり居酒屋(池内紀)

アドルフ・ヒトラーは好んでビアホールで演説をした。そのヒトラーの時代の1939年に「ビール法」が成立して主成分が定まった。以来、モルトを主体とするドイツビールが天下を取った。ビールはアウトバーンとともにヒトラーが残した2大遺産といっていい。

<7-7>采配(落合博満)

昔から悩みの種といわれているのだが、飲み込みの早い人は忘れるのも早いことが多い。

<7-8>マクドナルドと日本(G.リッツア・丸山哲央)

チェーンストアでは作業の標準化をすすめたり、それを見直すのはあくまでも現場ではなく本部のスペシャリストの業務である。ところがトヨタでは、現場の人間が自ら「標準作業」を書くべきであるとされている。

<7-9>趣味力(秋元康)

人間、40歳にもなれば、人生の教養課程は終了しているのである。そのあとは専門課程で、自分が本当にやりたいことをすべきだと思う。

<7-10>脳が若々しい人老けやすい人(高田明和)

興味深いのは盲目の人や耳の聞こえない人の脳です。耳の聞こえない人は手話で会話します。手話は見るものですから、視覚野が活動してしかるべきです。ところが、手話を見ている人の聴覚野が最も活動しているのです。つまり、耳の聞こえない人は手話を”聞いて”いるのです。手話を知らない人に手話を見せても、聴覚野は刺激されません。一方、盲目の人は点字で字を読みます。このときは指先を使うのですから、指の運動野、感覚野が刺激され、活動してしかるべきです。ところが、視覚野が活動しているのです。盲目の人は点字を指で”見て”いるわけです。

<7-11>ダサいオヤジは「暴力的存在」である(松尾智子)

臭いでマイナスの印象を持たれた人間は、そこに目をつぶって長所を探してもらえるなんてことはまずありえない。

<7-12>職場はなぜ壊れるのか(荒井千暁)

超音波定位置と呼ばれ、鯨は自らが発した超音波の反響を聴覚で受得し、それを処理することで相手の位置や自分の位置を知るのです。浅瀬の砂浜では超音波がうまく鯨のもとに帰ってきません。進入角度が浅いために超音波が分散してしまって反響が期待できないのです。発信した超音波が帰ってこないということは鯨にとって前方になんらの障害物もないことを意味します。

<7-13>ミッション(北村純一)

ミッションが「夢、やりたいこと」だとすると、ビジョンというのは「能力の許す範囲でやりうること」である。「ミッション」というのが、ポジティブでわかりやすく、企業が企業として存続するうえで達成したい夢、しかもそれは都合が悪くなったら内容が容易に変わってしまうようなものではなく、半永久的な夢たりえるゴールだとすれば、そのミッションへ到達するまでのロードマップ(道筋)が「ビジョン」なのである。

<7-14>40歳を過ぎてからの賢い脳のつくり方(高田明和)

セロトニンは肉などに含まれる必須アミノ酸のトリプトファンからできます。肉などを食べなくなると、脳内のセロトニンが減ってうつ病が悪くなることが知られています。つまり脳内のセロトニンは増えれば元気になり、減ればうつ状態になって、暗い気持ちに覆われます。

<7-15>祇園の教訓(岩崎峰子)

Aという人とBという人が、ある国宝の模写をしたとする。Aの模写した絵と原画はそっくり。Bの模写と原画も同じ絵のように似ている。しかし、Aの模写とBの模写の絵を比べると違いがある。消したはずの自分が出てくる、これが”個”だと思う。


<7-16>なぜ皮膚はかゆくなるのか(菊池新)

不思議なことに、手の届くところがかゆくなる。届かないところはかゆくならないということだ。

<7-17>酒場詩人の流儀(吉田類)

四国には、4県のお国柄の違いを象徴するたとえ話がある。仮に、1万円拾ったら、それぞれの県民はいかに対処するだろうか、というものだ。答えはそれぞれ、拾った金を貯金する、落とし物として届け出る、商売の元手にする、が瀬戸内3県。そして我が郷里の土佐は、拾った1万円にもう1万円借りて2万円で飲む、とされている。四国山地で孤立した南国高知ならではのおおらかなラテン気質のようだが、このたとえ話に異論を挟む四国人はほとんどいない。どうやら高知県人の旺盛な飲酒癖を端的に表したかったもののようだ。

<7-18>経営という仕事(小宮一慶)

強い組織とはどんな組織だろうか、と話し合ったところ、20人ほどの方たちが口をそろえていったことは、それは宗教団体だということでした。確かに、宗教団体というのは100年単位、1000年単位で組織を維持しています。

<7-19>組織力の経営(慶応戦略経営研究グループ)

循環型社会の中で企業はどのような役割を期待されているのだろうか。循環型社会における企業のあり方を考える上での重要なキーワードは、「拡大生産者責任」という概念である。「拡大生産者責任」とは、生産者としての企業が自ら生産する製品の生産や使用の段階だけでなく、使用後の廃棄物となった後まで責任を負う、という考え方です。

<7-20>SEの持つべき思想(秋月昭彦)

SEは技術の階段を上っているのではない。常時下り続けているエスカレータを必死で駆け上がっているのだ。止まれば世間のニーズや流れに取り残される。

<7-21>割り箸はもったいない?(田中敦夫)

割り箸の産地として有名なのは、奈良県の吉野地方だ。割り箸の発祥の地でもある。

<7-22>今日はこの米(西島豊造)

まず手始めに、「手のひらの付け根あたりで、米を押すようにしてギュッギュッとすりあわせて研ぐ」と教えられたと、ほとんどの人が言いますが、その研ぎ方は、まだ精米機の技術が低く、米にぬかが大量についていたり、均一に精米されていなかった時代の研ぎ方です。現在の研ぎ方は、研ぐというよりも「洗う・磨く」といった表現に近いと考えるとわかりやすいと思います。次に水が透明になるまで砥ぐと、確かに炊き上がりのつやは強く出るものの、ほとんどの場合、米は研ぎすぎの状態となって、米粒が小さくなってしまうだけでなく、米粒に傷がつきすぎて、炊飯中に割れてしまいます。さらに、ご飯の甘味がなくなってしまう可能性もあります。研いでいる最中に出る乳白色の水は汚れているわけではなく、米のでんぷんが解け出てしまっているためでもあるのです。

<7-23>学習する組織をつくる(カレン・E・ワトキンス、ビクトリア・J・マーシック)

訓練が効果を発揮するのは、次の条件を満たしたときだけである。訓練を受けるものが何を学ばなくてはならないかを認識しているとき、専門家が答えを提供できるとき、そして訓練が実践に結びつくときである。

<7-24>健全なる組織への再生(アラン・P・ブレーシュ)

組織文化とは、ビジネスを遂行する上で守るべき価値、規則、習慣、形式、規範のことである。端的に言えば、仕事のやり方のことである。

<7-25>40歳からの元気食「何を食べないか」(幕内秀夫)

油というのは、安くて悪い材料を簡単においしく感じさせる「魔法の調味料」なのです。