ダンゴムシの集団投身自殺

 ハタケニラ撲滅作戦で、<ハチミツ+ハタケニラのすりつぶし>に水を加えて発酵させ、ナメクジトラップを作った(ハタケニラ撲滅作戦参照)。数匹のナメクジを捕獲できたが、それ以上は効果がなかった。そのままトラップ用のペットボトルを放置していた。雨が降り水かさが増しているのと同時に、表面に凸凹したものが目についた。落ち葉? 小石? と思われたが、よく見るとダンゴムシである。徐々に数を増やし、表面はダンゴムシでおおわれてしまっている。表面だけ? それとも底までびっしりと入っているのか? 興味深いところである。そこで、ペットボトルを掘り出し、ダンゴムシの数を数えようとしたがあきらめた。悪臭とふやけて形が壊れているため数えられない。ざっと、数百匹というところだろう。このトラップの横には、同じく発酵させた液体を入れたものがあるのであるが、こちらには数匹しか落ち込んでいなかった。この二つの違いはナメクジが数匹入っていたかいないかの違いだけである。

 ナメクジとダンゴムシは、わが菜園の2大悪党である。最も数が多く、かつほとんど1年中暗躍している。しかし、両者の戦いは見たことがないので、それほど仲が悪いわけではないと思う。しかし、ひょっとするとナメクジとダンゴムシというのは、ライバル同士であるのかもしれない。ひそかに各陣営が集まり、奇襲攻撃を仕掛けたり仕掛けられたりしているのかもしれない。ナメクジ臭のするこのペットボトルへ一斉攻撃を仕掛けたのかもしれない。しかし、深く直角に切れ込み凹凸のないペットボトルでは這い上がることは不可能である。それにしても大量のダンゴムシが溺死したものである。

 わが菜園内の生き物たちは環境に恵まれている。殺虫剤や除草剤を撒くことは一切ない。特に食べ物に関しては全く心配が要らない。1年中何かを栽培しているので、好き嫌いなどというぜいたくをいわなければ、飢え死にすることはない。

 これだけのダンゴムシが投身自殺したにもかかわらず、わが菜園内ではいつもと変わらない光景を見ることができる。そう、この程度では、全く数に変化が見られないのである。この数倍、数十倍? いやそれ以上のダンゴムシが存在するだろう。今回の一件は、ほとんど誤差の範囲である。ナメクジもダンゴムシもものすごい数が存在するのである。情けないことではあるが、数を表現するのに、ものすごいしか思いつかない。夜になれば・・・。おそらく、「ものすごい数」程度では表現しきれず、「失神してしまうくらいの数」としなければならないかもしれない。困ったことに、それが怖くていまだに夜の菜園には足を踏み入れることができずにいる。

<ブドウがいっぱい・・・?>

 

<そぉーーと、広げてもバラバラ>

 

<よぉーく見ると・・・>