その13

<13-1>知らないと恥をかく世界の大問題(池上彰)

ヒンズー教では、「輪廻転生しても階層は同じまま」で、就ける仕事が細かく決まっているのです。ところがITは新しい産業です。したがって職業としてのカーストの縛りがありません。つまり、低い階層の生まれでも、能力さえあればITの仕事に就けるのです。

<13-2>ツイッター140文字が世界を変える(コグレマサト)

ツイッターがなぜ140文字になったのか。ということについては、まずSMS(ショートメッセージ)の話からしなくてはなりません。海外の携帯電話では、SMSによるテキストによるメッセージ・サービスが主流となっています。また、これは残念な話ではありますが、SMSは、日本を除くほぼ全世界で共通のメッセージ・サービスとして定着しています。ツイッターのアイデアは、このSMSをベースにしています。そのため、北米ではSMSによるツイッターの更新が可能です。そして、このSMSの一般的な文字数制限が160文字なのです。その160文字からユーザー名とコロンに必要な20文字を引き算した結果生まれたのが、ツイッターの140文字という文字数制限です。

<13-3>男の品格(川北義則)

会社の役に立たない、自分の役に立たない何かに、情熱をもって取り組む姿勢をもつことが大切である。どんなに忙しくてもだ。「そんな気になれないな」と思う人は、守りの姿勢に入っている。守りに入った人に、もう上がり目はない。

<13-4>失敗の整理術(田中宏)

よく、物事を変革するのは「若者」「よそ者」「ばか者」などと言う。このいずれにも共通しているのは、悪しき「これまで」に染まっていないことだ。

<13-5>モチベーション入門(田尾雅夫)

組織はエリートだけのものではありません。少数のエリートの他に、大多数の非エリート、その中には、無関心な人が大勢含まれるというのが組織社会の現実と理解すべきです。ここから、2つの考え方があります。1つは、それにもかかわらず、熱心に働く人を1人でも多くするように努めること。もう1つは、今熱心に働いている人の活用を考えて、後の人たちは相応に働いてくれればよいとの考え方に立つことです。どちらに重点をおくかは、モチベーション管理の技術というよりも哲学の問題でしょう。

<13-6>「水」をかじる(志村史夫)

ミネラルウォータは基本的には”地下水”に属するのであるが、これは循環サイクルが長く、一般的には830年ほどと考えられているが、これは、それが存在する深さにも大いに依存する。地表に近いもので300年、地下5キロメートル以上のものとなると、4600年ほどにもなるという。

<13-7>自転車三昧(高千穂遥)

自転車の価格は、車重に左右される。軽い自転車は高い。メーカーにもよるが、10kgを切った場合、1kg軽くなるごとに数万円の価格差が生じる。

<13-8>「猛毒大国」中国を行く(鈴木譲仁)

中国の新聞の読み方は、簡単だ。政府が「順調に進んでいる」という案件はすべて上手くいっていない。「困難な問題が起こった」と書いてあるときはすでに解決策は見つかっている。「これはもう安心してよい」と強調するときは、一番危険な状態だ。

<13-9>プロフェッショナルの条件(P・F・ドラッカー)

成功のかぎは責任である。自らに責任を持たせることである。あらゆることがそこから始まる。大事なことは、地位ではなく責任である。


<13-10>今日も飲み続けた私(衿野未矢)

肝ガン患者が100人いるとすれば、90人は肝炎ウイルスが原因であり、大量飲酒が原因なのは2人か3人にすぎないそうだ。

<13-11>印刷業界(山名一郎)

現在の印刷業界は、印刷技術や設備のデジタル化の進展に対して、それを活かす「組織のデジタル化」「思考のデジタル化」が追いついていない状況にある。

<13-12>「におい」と「香り」の正体(外崎肇一)

犬が市販されているドッグフードを食べるのは当たり前だが、キャットフードを与えてみてもほとんど食べない。逆に猫にドッグフードを与えると食べてしまう。猫は行動観察でも、生理学的にも甘味の感覚がほとんどないことがわかっている。ドッグフードとキャットフードの大きな違いは甘味にあったのである。

<13-13>「英語公用語」は何が問題か(鳥飼玖美子)

母語というのは、母の言葉であり、人間は母語でものを考える。いくら頑張っても、外国語はあくまでも外国語なのだ。どんなに流暢に話しているように見えても、母語話者が聞けばすぐに「あ、外国人だ」と分かってしまう。それに、誰だって母語で話す方が楽だ。考えていることを過不足なく言えるのは母語であって、外国語で微妙な話をするのは誰でも苦労する。

<13-14>本格焼酎を究める(橋口孝司)

黄麹仕込みの傑作として定評があるのが「富乃宝山」である。

<13-15>司馬遼太郎全講演[1](司馬遼太郎)

日本で1つの宗教が爆発的に起こったのは、一向一揆のときぐらいです。それでも国民の一割という壁を破れない。

<13-16>中国最大の弱点、それは水だ!(浜田和幸)

中国地質調査局の関係者が「中国全土における地下水の90%が汚染されており、うち60%は深刻な汚染に悩まされている。とくに南部では重金属による地下水汚染が深刻だ」と自ら言及し、中国の地下水の使用量の激増や水質汚染の深刻さを訴えた。

<13-17>数に強くなる(畑村洋太郎)

人は1%や2%の変化ならぜんぜん区別がつかない。3%や4%変わっていても気づかない。5%変わっても、まだ気にならない。ところが、6%変った途端に、「コイツはいままでと違うぞ」と認識するようになるのである。

<13-18>お金のルール(杉山靖彦)

仕事とは、実はその人の人生最大の投資であり、その人が最も硬く、リターンが大きく取れる可能性が高いと思って選んだ投資であるという考え方である。

<13-19>日本が好きすぎる中国人女子(櫻井孝昌)

独学で日本語を学んでいる人たちが世界には膨大にいることは、私の5年余りの文化外交活動の実感でもある。そしてその数が最も多いのは、間違いなく中国だろう。

<13-20>天文学者はロマンティストか?(縣秀彦)

太陽暦に基づき、紀元前46年にローマ皇帝ユリウス・カエサルが定めた暦がユリウス暦です。これは、1年の長さを365.25日とし、各月の長さはそれぞれ固定して、4年に1回、うるう日を2月の末に入れるというものでした。しかし、この暦を用いると、1年の長さが実際の長さより約11分長くなってしまうため、128年経つと暦上の日付と実際の太陽観測による日付とが1日ずれることになります。1500年もユリウス暦を採用し続けた結果、この誤差は無視しきれないずれになってしまったのです。このため、当時のローマ法王グレゴリオ13世は、春分の日を3月21日に戻すため、1582年のみ10月4日の次の日を10月5日とせず、10月15日と定め、10日間のずれを補正しました。さらに、うるう年の例外として、西暦の年数が100で割り切れる年はうるう年ではないことにしました。加えて、400年に一度のみさらなる例外としてうるう年としました。これが現在も使われているグレゴリオ暦です。

<13-21>リーダーシップ工学(中沢弘)

教育とはその人の能力を引き出し、やる気を起こさせる」ことである。社員の心に火を点けることである。「やる気」を起こさせれば、後はあれこれ言わなくても本人自ら勉強するのである。

<13-22>やってはいけないストレッチ(坂詰真二)

運動は頑張ってもせいぜい1日2時間800~1000kcal程度の消費。食事は1食でこの程度のカロリーを摂取してしまいます。ビュッフェで2時間も食べたり飲んだりしたら2000kcalを容易に超えることもあります。

<13-23>ジーパンをはく中年は幸せになれない(津田秀樹)

どんなに魅力的な相手でも、仕事でも、たった一つの選択肢と、他のすべての選択肢とを比べれば、見劣りがしてしまうのは仕方ありません。

<13-24>社長を出せ(川田茂雄)

インターネットでのクレームに対して、最大の注意事項は、速やかな対応とうそを書かないことであり、フォーラムや掲示板、そして個人メールへの短い人間味溢れた、真心のこもった一言を添えて、応援してくれる仲間つくりをしていけば、それはメーカにとって大きな力になります。

<13-25>転勤プラス思考法(櫻井武治)

転勤の際の基本的な心得を述べておく。それは一言で言えば、新しい赴任地を好きになることである。赴任地の人にほれ込めば、人々との関係は良好になり、仕事もうまくいく。物にほれ込めば、衣・食・住が豊かになり、生活にゆとりが出てくる。土地にほれ込めば、自然を愛することができるし、楽しさは倍増し、健康増進にもつながる。こうして地域社会に溶け込めば、友情にはぐくまれ隣人愛が育ち、本人にとっても家族にとっても、その土地がすばらしい転勤地になるだろう。