その8

<8-1>人間の基本(曽野綾子)

動物同士なら気づかい無用ですが、人間社会では気をつかうことが生きることなんでしょうね。

<8-2>本当のモテ期は40歳から(青木一郎)

見た目の差が開き始めるのは意外に早く、「35歳が男の曲がり角」と言う調査結果があります。それによると、男性自身が外見の衰えを感じるのが35歳。女性が男性に対して外見の衰えを感じるのが37歳だそうです。このあたりの年齢を境に、「おじさん臭い人」と「若々しい人」の差がどんどん開きます。

<8-3>「通貨」を知れば世界が読める(浜矩子)

これは人から聞いた話であるが、「今の上海にはカラスがいない」そうだ。なぜかというと、カラスが来る時間よりも早く貧しい人々が残飯あさりをするので、カラスが餌を得られなくなってしまったと言うのだ。

<8-4>一生首にならない脳(篠原菊紀)

成人の脳はおよそ1400グラムで、体重の2%程度の重さしかありませんが、1日に必要なエネルギーの20%弱を脳が消費します。これは、よく知られている事実です。20%とは、筋肉が消費する総量とほとんど同じです。だから、体が疲れたりすれば脳も危険になるし、エネルギー補給が脳にとって決定的に重要だということは頭に置いておいてください。

<8-5>ジムに通う前に読む本(桜井静香)

腰や膝に負担がかからない水泳は、腰痛や肩こり改善には最適です。腰痛の人は背泳ぎが、肩こりには4泳法どの泳法でも効果があります。

<8-6>ソニーの「出井」革命(立石泰則)

いつの時代でも、企業にしろ社会にしろ、そして国家にしろ、あらゆる組織の没落は、変化に対応できなくなったところから始まっている。

<8-7>人生を変える80対20の法則(リチャード・コッチ)

時間が交渉に与える圧力は想像を絶するものがある。譲歩のうち80パーセントは、交渉の最後の20パーセントに起こる。あまり早いうちに要求をごり押しすると、どちらも折れることができず、交渉は物別れに終わりかねない。しかし、土壇場になって出てきた新たな問題や追加要求に対しては、双方とも柔軟に対応する。

<8-8>大事なことは皆リクルートから教わった(柳谷杞一郎)

およそ事業運営に真剣に取り組んだ人であればエントリーマネジメントとモチベーションマネジメントの大切さは骨身にしみてわかっているはずだ。

<8-9>太りゆく人類(エレン・ラペル・シェル)

肥満は「本能が理性に勝利をおさめた」結果が肉体にあらわれたものである。だからこそ、太るとばつが悪い思いをする。わたしたちは、自分が理性的な存在であると思いたがる。運命は自分で切り開くことができるし、少なくとも自分の身体のことぐらい自分で支配できると思いたがる。だが、体重を調整する遺伝子の基盤となる暗号を解読したところ、食欲はある程度まで生物学的なことであり、「食べたい」という衝動はときに理性をしのぐことが突き止められた。私たちのなかには過食になりやすく、太りやすい人間がいることに、もはや疑問の余地がない。

<8-10>なぜ仕事するの?(松永真理)

自分のやりたいテーマが見つかったら、年をとっていくことの恐怖は減っていきます。自分の中に蓄積されていくものを実感できるようになると、今度は年齢が自分の味方になってくれます。見つけようとする姿勢がないと年齢は敵になっていきます。

<8-11>サラリーマン・サバイバル(大前研一)

会社というのはチームワークで仕事をするための組織である。チーム全員を足して100の仕事ができればいいのである。重要なのは、その100を上司が定義することだ。それが定義できなければ上司の役割は果たせないし、プロフェッショナルとも言えない。

<8-12>「おじさん」的思考(内田樹)

売買春で取引されているものは、「器官的な快楽」ではなく「人間の尊厳」である。そう私は考えている。だって、人間が金を惜しまないのは「人間的価値」の値札がついているもの-幻想-に対してだけだからである。

<8-13>バカの壁(養老孟司)

まだ言葉を覚えないうちから、脳は無意味な音と言葉とを区別して反応しているのです。

<8-14>組織戦略の考え方(沼上幹)

本社スタッフの一部(総務、人事、経理、企画など)の議論があまりにも手続き論や筋論が多くなってきたら要注意である。手続き論・筋論など、ルールを基礎にした議論は、基本的には内向きに行われるのが普通だからだ。

<8-15>引き際の美学(川北義則)

サラリーマンには、辞めるルールというものがある。それを踏み外して辞めると、決していいことはない。それはどんなルールか。1つは、辞めるなら惜しまれるときに辞めよ、ということ。


<8-16>鈍感力(渡辺淳一)

一般に人類社会では、1.0から1.2くらいの視力で間に合うように、すべてのシステムが設計され、確立されています。

<8-17>人はなぜお金で失敗するのか(G・ベルスキー&T・ギロヴィッチ)

「20年経てば、したことよりもしなかったこと嘆くようになる」

<8-18>覆す力(森内俊之)

もし将棋を完璧に指すことができたとすると、先手が勝つか、引き分けるか、そのいずれかの結果しかならないといわれている。

<8-19>男は匂いで選びなさい(山元大輔)

浮気っぽいかどうかに関係してくる要因はたくさんあるのですが、最近、俄然注目を浴びているのが、脳内物質、ヴァソプレッシンの働きが盛んだと浮気をせず、決まったパートナーとの親密な生活を過ごし、ヴァソプレッシンが十分に働かないと次々に相手を変えて”自由恋愛にふける”という説が浮上してきました。

<8-20>新聞社(河内孝)

新聞の機能とは何か、を突き詰めれば、プロの記者が記事を書き、対価を払ってそれを入手したいと思う読者がいるかどうかです。紙に印刷されているのか、ネットで見るのか、戸別配達されるのか、コンビニで買うのか、それらは二次的な問題に過ぎない。

<8-21>なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか(若宮健)

韓国では2006年8月、パチンコによる依存症の危険性を認識して禁止に踏み切ったのである。禁止になる前は、認可を受けた店だけでも全国で15000軒はあった。無許可の店を入れると、20000軒はあったという説もある。

<8-22>人はなぜ太るのか(岡田正彦)

アメリカの連邦取引委員会は、健康器具の広告にだまされないようにと、次のような警告を国民に向けて発している。①汗もかかずに短時間でやせられるという方法や機械は、この世には存在しない。②運動せずに、運動したと同じ効果が得られることはありえない。③特定の部位の脂肪だけが燃焼するということはありえない。④広告や説明書をよく見ると、「ダイエットも一緒にやれば効果がある」などと小さな文字で書いてあったりするので注意すること。⑤使用前、使用後の写真にたとえ嘘がないとしても、あくまで特殊な例であり、自分も同じとは思わないこと。⑥それでも器具を購入したい場合は、事前に販売会社のサービスセンターに電話をして、きちんと対応してくれるかどうかを確かめておくこと。

<8-23>鷲の人、龍の人、桜の人(キャメル・ヤマモト)

なぜユダヤ人と華僑が成功してきたのでしょうか?4つの共通した理由があります。第一に、どちらもよく勉強するということです。しかも、どちらも勉強こそが投資だという明確な意識を持っています。第二に、ユダヤ人も華僑も周辺的な存在であったことです。第三に、ユダヤ人も華僑もお金と本気で向き合って付き合っているということです。何も頼ることができない中で、お金を希少資源として倹約することに始まり、たまってきたらその使い道を徹底的に工夫します。教育にも投資するし、不動産や金融などにも投資しつつリスク分散を徹底的にはかります。第四に、不動産投資の手腕においても、ユダヤ人と華僑は共通しています。ユダヤ人も華僑も、自分の本当の国がないだけに、土地を持ちたくてしょうがありません。しかし、どんな土地も国を信じることができないという人生経験を積んでいるので、土地その他の不動産はあくまで利益を生み出す間だけ所有して、すぐに売り抜きます。

<8-24>雑草のはなし(田中修)

スギ花粉症、イネ科花粉症、キク科花粉症が、「3大花粉症」である。世界的には、これらの3大花粉症が地理的に3つに分かれており、ヨーロッパのイネ科花粉症、アメリカのブタクサ花粉症、日本の杉花粉症といわれる。

<8-25>この歯医者がやばい(斎藤正人)

「投げた石は歯医者に当たる」という時代である。今やコンビニよりも多い。保険診療だけで十分な収入が得られる歯医者の適正数は、人口10万人当たり50人とされている。しかし、現実には80人もいて、生存競争に敗れた歯医者が1日当たり5軒のペースで廃業している。だが同時に、まだ甘い夢を求めて新規に5軒も開業する。