ドレスコード

 冠婚葬祭における礼服、レストランで服装を規定している場合等、周囲の雰囲気を損なわないためにもこれは是非ものである。わが菜園においてもドレスコードがある。数年まではそれほど細かく規定していなかったが、蚊を媒介とした感染病や有毒な外来生物の侵入で急きょ設けることにした。わが菜園で最も危険な生物は蚊である。対策としては、携帯用蚊取り線香を、2個腰にぶら下げることにしている。これでほぼ被害を防ぐことができる。ただ、風向きと手を伸ばしての作業時のみ、例外で刺されることがある。これを防ぐために作られたドレスコードが長袖の服である。ちょっと厚めの生地で作られたシャツを着ることで刺されるのを防ぐことができる。ズボンはもちろん長ズボンの着用である。これに長靴とエプロンを装着し帽子をかぶればほとんど完璧な装備となる。この写真は夏仕様である。冬仕様は帽子がニット帽に代わり、セーターとユニクロのダウンベストが加わる。見えない部分では、靴下にカイロが貼り付けられている。

 菜園でのドレスコードは、ホテルやレストランのように他人が受ける不快感ではなく、自分への不快感である。自分がいかに満足できるかに尽きる。確かに夏の長袖は暑い。今までは半そでで作業を続けていた。しかし、昨今のように蚊による感染病が多くなると、やはり心配になってくる。病気の重さもさることながら、地域で第一号となることが恥ずかしい。しかもそれが、人を媒介としてさらに感染が広がるとなるとより一層情けない。これは絶対に避けなければならない。

 長袖のシャツなので、腕の部分で汗を拭くことも可能である。猛暑になると、これでは足りなくなってくる。その場合はフェイスタオルを首に巻くのである。ここで大事なことは、髪の毛をまとめて留める「ヘアゴム」を使用することである。これでタオルは首から落ちることなく、しっかりと汗を拭くことができる。輪ゴムのような生ゴムがむき出しになっているものは使えない。タオルの繊維が絡み外せなくなってしまうからである。

 帽子は夏の暑さ、冬の寒さ対策としては是非ものである。これがあるのとないのでは大きな差が出る。特に夏の暑さはものすごい。頭が焼けるように熱く、めまいさえしてくる。適当な間隔で頭から水をかぶり、帽子も水でしっかりと濡らしてかぶっていると、しばらくは暑さを忘れる。冬のニット帽は耳まで隠せるので暖かい。頭寒足熱にも限度がある。適度な温かさは必要である。長靴、エプロンについては別途詳細(菜園コラム>その3>エプロン、作業靴)を参照してもらいたい。

 以上、菜園での作業には、それにふさわしい作業服というものが必要となってくる。人それぞれでする作業や方針があるので絶対というものはない。合理的かつ気持ちよく作業が行える格好がベストであるが、大事なことは身を守れることである。