チーズナイフ

 チーズは好きでよく食べる。ワインはもちろん、ビール、焼酎でもよく合う。酒の肴には最高にいい。かたまりで購入するので、適度な大きさに切る必 要がある。だからといって、食卓に大きな包丁を持ち込むのは興ざめである。ペティナイフでもいいのであるが、あまりセンスのいいものを見かけない。となれ ば、センスの良さ(?)を生かしてすぐに作ってしまう。肉や魚をさばくナイフと違って、それほど切れ味は優先されない。そこで使用した材質は、メンテナン スのしやすさ(さび対策)ということでステンレスを使用した。もちろん表面は鏡面仕上げである。顔が映るぐらいピカピカに磨いてある。グリップは黒檀、ヒルトは真鍮である。彩りも結構気に入っている。黒檀を使う理由は重さのバランスに ある。黒檀は重く、水に入れると沈んでしまう。木でありながら浮かばないほど重いのである。これを使うことでナイフ全体の重さが均等になり、先端だけが重 いということが解消される。わずかなことであるが、持ち心地が非常に良くなる。水洗いが可能なように、黒檀は拭き漆で仕上げてある。これで適度な大きさにカットして食べる。チーズがいっそうおいしく感じるの は気のせいだろうか。ただ、パルミジャーノ・レッジャーノは切ってはいけない。

 先端はかなり鋭利であるため、ケースを作成し、未使用時はこれで保存している。使うときだけでなく、使わないときも考慮しておくことが重要である。