ブラックベリーソース

 朝食にヨーグルトを食べている。このままでもおいしいのであるが、さらに一味加えたい。そこで、ソースを作ることにした。我が菜園で収穫できてソースにできるものとしては、イチゴ、ブルーベリー、ラズベリー、ブラックベリーがある。イチゴはちょっと色が弱い。ソースよりもジャムがいい。ラズベリーはきれいな色をしているのでソースに最適である。しかし、香りがやや強いので、目覚めにはちょっと不向きである。ブルーベリーは色も味もちょうどいい。しかし、イチゴジャムが1年間持たないので、その後継として残しておきたい。ということで残ったのがブラックベリーということになる。ブラックベリーは香りが弱い上に味にも特徴がない。レモンを絞り、酸味と香りを補ってやることで、ちょうどいいソースが出来上がる。色はきれいな紫色を帯びた赤色である。これをヨーグルトにかけることでより充実した朝食になる。

 では、その作り方である。冷凍しておいたブラックベリーを大鍋に山盛り入れる。弱火でじっくりと炊いていく。適度に水分が出てきたところで中火にして実を崩していく。この間、丁寧にあくを取りながら焦げないようにかき混ぜる(1時間)。実が完全に崩れたところで、ブラックベリーソース作りで最も大変な作業に取り掛かる。それは種の除去である。種は非常に硬く大量に存在するので、取り除かないとソースとして食べられない。この作業にたっぷりと1時間を要する。根気と力が要る作業である。その後また大鍋に戻して、じっくりと適度なとろみが出るまで1時間程度煮詰める。この間に適度な量の砂糖とレモンを絞り入れる。出来上がった熱々のものを瓶に詰める。カビ防止のため、瓶の熱湯消毒を並行して行いながらの瓶詰となる。蓋をして瓶を逆さにして冷めるのを待つ。これで蓋周辺も熱で消毒されることになる。このようにして作ったものを冷蔵庫で保存すると1年間は大丈夫である。これ以上長期間保存したことがないのでその後はわからない。瓶詰にも1時間程度が必要となる。こうして4時間という長時間の成果物が12本のソースである。これで半年程度は楽しめる。半年後、再度同じ作業ができるだけの材料が冷凍庫で待機している。

<ブラックベリー>

 

<完熟したものを収穫>

 

<煮詰めると赤くなる>

 

<実がつぶれたところ>

 

<種を除去すると半分近くになってしまう>

 

<ブラックベリーの種>

 

<完成>