その23

<23-1>野菜畑のウラ側(松下一郎)
 
キュウリが曲がる理由はただひとつです。成育後半のキュウリの樹が疲れてきた場合の栄養不足か、栄養の偏りが原因だといえるのです。
 
<23-2>2011新聞・テレビ消滅(佐々木俊尚)
 
垂直統合がバラバラに分解して、新聞社やテレビ局は、単なるコンテンツ提供事業者でしかなくなった。パワーは、コンテナを握っている者の側に移りつつあるのだ。
 
<23-3>おしゃべり・雑談のおそるべき効果(川上善郎)
 
年齢と性別を超えて、人間関係の絆が大きい方が、一貫して死亡率が低い。
 
<23-4>里山ビジネス(玉村豊男)
 
飲食商売では、原材料費と人件費の合計は売り上げの55%以下に抑えなければならない、という鉄則があります。いくら多くても、60%がぎりぎり。この線を越えると経営が危なくなる。
 
<23-5>宝石の裏側(内藤幹弘)
 
市場に出回っている宝石のほとんどが色付け処理されています。ダイヤも真珠も例外ではありません。
 
<23-6>ウチのシステムはなぜ使えない(岡嶋裕史)
 
プログラマーはアーティストか大工さんかは、IT業界にとってかなり重要な命題である。本来であれば、組織において業務を行なう以上、プログラマは大工に徹することが望ましい。大工さんは、自己主張の強い「作品」をつくり始めて、家のバランスを崩してしまうようなことは決してしないのである。
 
<23-7>中華美味紀行(南條竹則)
 
昔、日本にやってきた中国の留学生たちは、弁当のおにぎりに面食らったという話を何かで読んだ。日本人はおにぎりのさめたものを平気で食べる。ところが、中国に冷えた飯の塊を食べる習慣がないので、いわれなき迫害を受けたような気がするのだとか。
 
<23-8>サンゴとサンゴ礁の話(本川達雄)
 
さんご礁の魚には縞模様を持つものがかなりいる。縞には頭から尾へと水平に走る縞と背から腹へと垂直に走る縞の2種類があり、縞の方向と魚の体型には決まった関係がある。体の細長い魚は水平の縞をもつ。一方体高の高い魚は垂直の縞模様を持つ。魚の輪郭に沿って縞模様を入れることで目立たなくしている。
 
<23-9>サブプライム後に何が起きているのか(春山昇華)
 
通貨価値の低下は、衰退する覇権の一つの現れである。ローマの通貨価値の低下、イギリスのポンド危機と同様に、アメリカドルも通貨の価値が下落している。発展途上国も含めた全世界の中でドルは相対的に衰えている。
 
<23-10>賭ける魂(植島啓司)
 
以前、谷岡一郎「ギャンブルフィーヴァー」を読んだときに、「潜在的にはまりやすい行為一覧表」というのが載っていたのを思い出した。これを見て感じるのは、ほとんどが薬物系であり、それを除いて考えてみると、トップは「ギャンブル」、2位は「盗み、万引き、小額の窃盗など」ということになり、なんとも情けない結果になっている。3位は砂糖入り食品、他人との性行為を求め、行なうことはさらにずっと後ろの方になる。テレビを見ることの1つ手前である。
 
<23-11>大人の見識(阿川弘之)
 
論語の一話一話は概して短いのです。約500の章句のうち、20字以内に収まっているのが206項目、全体の4割強、枠を40字まで広げると、ほぼ8割の項目がその枠内に入ってしまう。一番長いものでも385字、それでも原稿用紙1枚分にたりません。
 
<23-12>日本の「食」は安すぎる(山本譲二)
 
「安いってことは、どこかにしわ寄せが行っているということだよ。で、どこにそのしわ寄せが行くかといえば、食品の場合は、大体人の身体さ」こんな言葉を聞いてから、私も、安すぎる食品には注意するようになったのだ。
 
<23-13>なぜあの人は人前で話すのがうまいのか(中谷彰宏)
 
高度情報化社会と情報化社会とでは、大きな違いがあります。情報化社会は「情報」が勝った時代です。高度情報化社会は、「情報」より「伝え方」が勝つ時代です。同じ情報を「誰が話すか」、「どのように話すか」という伝え方が9割を占めます。
 
<23-14>プロ野球の一流たち(二宮清純)
 
僕はステロイドの使用によって本当に強く、速くなった。しかし、その代わりに多くのものを失った。僕の腱と靱帯は細かく引き裂かれ、今もその代償を支払っている。なぜなら強くなりすぎた筋肉に、腱や靱帯がついていけなくなったんだ。それに副作用で僕の身体は、もはやテストステロンを生産しなくなった。それがどんな危険なことか知っているかい。無気力になり、そして憂鬱なるんだ。
 
<23-15>ワイン生活(田崎真也)
 
おおざっぱな目安として、1人の料理の単価の3割程度を飲み物の予算に充てるといいでしょう。
 
<23-16>電通「鬼十則」(植田正也)
 
営業マンが新規の広告主から相応の相手をしてもらえるまでになったのは、13.5回通ったときだったという。そして初めて仕事が出たのが、通い始めてから21.8回目だという。ここで面白いのが、ギブアップする平均回数である。それが11.0回。つまり、相手と一応話が通ずるようになるのが13.5回であるから、みゃくが見える近辺でギブアップするケースが一番多いということだ。
 
<23-17>総義歯&インプラント(波多野尚樹/石橋卓大)
 
骨は刺激がかかることで破骨細胞と造骨細胞が活発に働いて、古い骨を壊し新しい骨を作り上げていき、このサイクルにより2年かかって、全身の骨が新しくなるのです。
 
<23-18>老いない技術(林泰史)
 
歳とともに低下しやすい筋力は膝、続いて背中、その次が腕となり、最も低下しにくい筋力は手の筋肉ということになります。したがって、生涯現役の気概を成就するためには手や腕を使う仕事や趣味で上半身を鍛えるよりは、毎日よく歩いたり腰を使って下半身を鍛える仕事・趣味を継続するようにおすすめします。
 
<23-19>スピーチの奥義(寺澤芳男)
 
僕はスピーチの締めの言葉としてよくゲーテの言葉を引用している。「財産を失ったのは、いくらか失ったことだ。名誉を失ったのは、多くを失ったことだ。勇気を失ったのは、すべてを失ったことだ。生まれなかったほうが良かっただろう」
 
<23-20>大人の時間はなぜ短いのか(一川誠)
 
バンジージャンプで真っさかさまに落下中の人に、手首に装着した高速で文字列を提示する液晶ディスプレイを観察させた。その結果、普段であれば文字が見えないほどの速さで素早く文字列を提示しても、落下中の観察者には文字が見えたことが判明したのである。この研究は極度の緊張状態にあるときには血中のアドレナリン濃度が高くなることが、この現象の基礎にあることを示唆している。
 
<23-21>仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか(山本ケイイチ)
 
私は以前、あるコンサルタントに、「会費が高いフィットネスクラブと、そうでないクラブの違いって、どこにあるんですか」と質問したことがある。するとそのコンサルタントは、「ロッカーとロッカーの間隔だよ」と即答した。
 
<23-22>ナンバー2が会社をダメにする(岡本浩一)
 
利益が安全に優先しないように措置を講ずるということが、トップ、そしてナンバー2の一番大きな責任と役割です。
 
<23-23>人が壊れていく職場(笹山尚人)
 
法律上、労働者には「働かせろ」という権利はないと解釈されている。労働者が労働契約で要求できることは「賃金を支払え」ということであって、「働かせろ」ということではない。
 
<23-24>本質を見抜く力(養老猛司・竹村公太郎)
 
明治時代に日本にやってきたヨーロッパ人は「どうして日本人はこんな湿地帯にいるんだ」といって、みんな山の手の郊外に行ってしまったほどです。横浜や神戸でもそうですが、彼らは下のほうには来ません。あれはヨーロッパの低地でマラリアが多かったからです。
 
<23-25>M&Aで会社を強くする(金児昭)
 
結局「経営は勘」です。その勘を磨くために、普段一生懸命仕事をしているのです。