その14

<14-1>仕事をするのにオフィスは要らない(佐々木俊尚)
 
成功した人たちには2つの大きな才能があることに気がつきました。まず第一に、「明日は今日よりもずっとよくなる。そして私は明日を実現するパワーを持っている」という強い信念を持っていること。彼ら成功者は幸運に恵まれていた部分も多かったけれども、その幸運を目の前にした決定的瞬間に、チャンスを無にしないよう、自分自身の意志を貫くパワーを持っていたのです。そして第二にブルックスが挙げたのが、成功者はアテンションを意識的に集中させる驚異的な能力を持っているということでした。
 
<14-2>迷いと決断(出井伸行)
 
グローバル企業のCEOは、心臓か脳のどちらかが悪くなる、と思ってまず間違いないでしょう。まさに気の休まる暇がなく、夜も満足に眠れません。なんとか眠りについても真夜中にハッと目が覚めてしまうのです。今だからいえますが、毎日ケロリとした顔で出社していた私も、数え切れないほどの眠れぬ夜を過ごしました。全世界16万人の社員を率いる重圧は、言葉では説明し尽くすことができないのです。
 
<14-3>快適習慣の落とし穴(田上幹樹)
 
糖尿病患者がアルツハイマー型認知症を発症するリスクは、健常者の約2倍であると報告されている。
 
<14-4>不勉強が身にしみる(長山靖生)
 
福沢諭吉の「学問のすすめ」といえば「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと言えリ」が思い出されるが、むしろ表題がしめすとおり、その主眼は「賢人と愚人との別は、学ぶと学ばざるとによって出で来るものなり」「学問を勧めてものごとをよく知るものは貴人となり富人となり、無学なる者は貧人となり下人となるなり」という勉学の自己責任論にあった。かつて「競争」は身分制度を打ち破るための方策であり、民衆にとって希望のシステムであった。
 
<14-5>大便通(辨野義己)
 
授乳期から離乳期にかけた時期に問題になるのは、アトピー性皮膚炎です。一般的には、2歳になるまでの乳児期に発症しなければアトピー性皮膚炎になりにくいといわれており、そのためには悪玉菌を増やさないことが重要。とくに、生後6ヶ月までに腸内でビフィズス菌が優勢になっていると、アレルギー症状が出にくいとされています。
 
<14-6>パリジャンは味オンチ(ミツコ・ザハー)
 
ここフランスではその渡り鳥オルトランが最高級美味珍味の代名詞なのだ。大昔から、オルトランを知らずして美食を語るな。とか、オルトランを食べずに死ぬなんて、といわれている。そういう意味での幻の・・・野鳥様なのだ。季節は秋、北欧から北アフリカに移動中、フランス地方でおとりの鳴き声につられて、かすみ網にかかって捕まってしまう哀れな小鳥ちゃん。テーブルに座ったら、大き目の白いナフキンを広げ頭から被る。オルトランを手でつまみ(ナイフ&フォークは絶対に使わない)まず肛門に口をつけ、そこからジュース(というか油)を吸い出す。それから鳥を骨ごとガブリ、ガブリと1羽丸ごと口の中に収め、皮、肉、骨を同時に咀嚼する。食べる時間は5分とかからなくても、その感動、幸福感は形容しがたく、食べた人にしかわからない、という。 
 
<14-7>お墓博士のお墓と葬儀のお金の話(横田睦)
 
業界用語として「ゆとりある寺」のことを「肉山」、「ゆとりのない寺」のことを「骨山」と言います。檀信徒が300世帯以上あれば、法事や法要、葬儀もある程度こなせる「肉山」ということになり、これが寺院運営の目安のひとつになっているそうです。
 
<14-8>M&Aの基本(前川 南加子、松下 円、野寺 大輔)
 
敵対的買収を仕掛けられても自社の力だけでは会社を守りきれない場合、友好的な相手なら無理難題を言わないことに望みをかけて、経営者自ら、相手を探して会社を買ってもらおうとする場合があります。
 
<14-9>チェンジ・リーダーの条件(P・F・ドラッカー)
 
人の評価に際しては、ひとりだけの判断は無効である。誰でも、何がしかの片寄りや好き嫌いがある。したがって、何人かの考えを聞かなければならない。
 
<14-10>海ゴミ 拡大する地球環境汚染(小島あずさ 眞淳平)
 
海を漂うペレットを初めとするプラスチック片には、PCB(ポリ塩化ビフェニール)やノニルフェノールなど海水中の「環境ホルモン」が吸着しており、プラスチック片を摂取することで、それが海洋生物の体内に取り込まれている可能性があるというのだ。
 
<14-11>株式投資これだけはやってはいけない(東保裕之)
 
山一證券破綻の事例から学ぶべきことは、「給与をもらう会社」と「資産を運用する会社」を分けることである。
 
<14-12>機長が語るヒューマン・エラーの真実(杉江弘)
 
ソフト面、特にヒューマン・ファクターの分野での進歩は、ハード面の進歩を兎にたとえるならば亀のようにのろく、その差は開くばかりだ。人類は基本的能力や習慣はほとんど進化しないまま複雑化した革新的なテクノロジーと相対峙させられている。
 
<14-13>ウェブ進化論(梅田望夫)
 
グーグルは自らのミッションを「世界中の情報を組織化(オーガナイズ)し、それをあまねく誰からでもアクセスできるようにすること」と定義している。
 
<14-14>まる儲け(大田勝)
 
皮膚の角質層に届くのはせいぜい保湿成分で、皮膚の奥深くに栄養素が吸収されることなどありえない、というのは皮膚学の常識である。
 
<14-15>学習する組織(高間邦男)
 
官僚的で柔軟性の乏しい組織から、世界的に賞賛を集める企業に変身したことで有名なGEは、変革の公式として「Q*A=E」と言う表現を使い、そのコツを明らかにしている。Qはクオリティのことであり、製品やアイデア、制度・仕組み・技術などの品質を指す。しかし、どんなにクオリティが高くても、Aのアクセプタンス(組織のメンバーへの受容や浸透)がなければ、Eのエフェクト、つまり効果は出てこないという式である。
 
<14-16>世界一旨い日本酒(古川修)
 
通常の地酒酒販店では、店主自ら飲みたい酒が2割もあれば、真面目な商売をしている方だと言われている。飲みたくなくても、売れる酒を置かないと経営が成り立たないからだ。
 
<14-17>会社法入門(神田秀樹)
 
定款に必ず記載しなければならない事項を「絶対的記載事項」という。その記載がないと定款全体が無効となる。次の六つの事項がある。①目的②商号③本店の所在地④設立に際して出資される財産の価値またはその最低額⑤発起人の氏名または名称と住所⑥発行可能株式総数
 
<14-18>スズメの少子化、カラスのいじめ(安西英明)
 
道に迷ったらスズメを探せ・・・山奥や林の中で、本当にスズメがいたとしたら、それは近くに人が暮らしていることの証となる。
 
<14-19>意思決定の技術(ハーバード・ビジネス・レビュー)
 
出世の階段を上れば上るほど、鋭敏なビジネスの直感を持ち合わせている必要がある。言い換えれば、直感は、経営能力を持ち合わせる人とそうでない人を分ける要因の1つなのだ。
 
<14-20>大人のための嘘のたしなみ(白川道)
 
男と女の恋愛関係に理屈が入り込んだら、もう終わりと私は終わっている。恋愛は理屈で何とかなるものではなく、一緒にいる空間がとても気持ちいい時期に成立するものだから、そこに理屈が入り込んできた時点で、その恋愛は終着点に向かっているといっていい。
 
<14-21>心臓にいい話(小柳仁)
 
死因としての動脈硬化を発見したのも、ほかならぬダ・ヴィンチでした。
 
<14-22>適当論(高田純次)
 
彼が考える「人に嫌われる3原則」がある。①威張っている②説教をする③自分で絶対金を払わない。これでは年下には完璧に嫌われる。
 
<14-23>成功術時間の戦略(鎌田浩毅)
 
貴人(きにん)という言葉は、中国の古典に由来する。思いもかけぬ自分の才能を引き出すきっかけを作ってくれる人のことをいう。
 
<14-24>10年後の日本(日本の論点編集部)
 
2003年末の時点でも、石油可採年数は約41年もある。しかも、生産量が年々増加しているにもかかわらず、確認可採埋蔵量は過去20年以上にわたってほぼ増加の一途をたどっているので。
 
<14-25>岸朝子の「食」の作法も美味のうち(岸朝子)
 
パンくずの始末について。テーブルに散っているのが気になり、集めてパン皿に入れたくなりますが、そのままにしておくのが正しいマナー。