その21

<21-1>真面目に生きると損をする(池田清彦)

どんな職種が生き残るか。先のオズボーン氏の論文によると、ベスト10は、1レクリエーションセラピスト、というわけである。2精密機械等の第一線の修理監督官、3緊急事態の管理監督者、4メンタルヘルス、5、聴覚医療従事者、6作業療法士、7技師装具士、8ヘルスケアソーシャルワーカー、9口腔外科、10消防監督者、となっている。コンピュータに入っている過去のデータ解析によっては対処できない技能を持った人だけが生き残れるというわけである。

<21-2>ギャンブルにはビジネスの知恵が詰まっている(松井政就)

ビジネスはギャンブルと同じで、ずっと勝ってきた人ほど、勝負の引き際を心得ておかなければいけない。

<21-3>ピラミッドの謎(吉村作治)

ピラミッドの巨大な石積が全く崩れることなく5000年もその形を保ち続ける理由は、外から見ると単純に石を積み上げただけのように見える大ピラミッドの内部にじつは、バットレスという台形状の構造壁が何層にも作られていて、ピラミッドを内側に締め付けているからなのです。

<21-4>一瞬で自分を変える法(アンソニー・ロビンズ)

考えている間、9割の人は目が左に動く。「視覚の記憶」をたぐり寄せようとする時、右利きの人は必ずそうなる。「視覚によるイメージ」を構築しようとする時の目の動きは上か、右に動くはずだ。

<21-5>恵みの森癒しの木(矢部三雄)

シロアリは、木材の成分であるセルロースを分解するバクテリアをお腹の中で飼っているので、木材を食べて消化することができる。しかし、青森ヒバの成分にはこのバクテリアを殺す力があるらしい。そうなれば、シロアリは木材を分解することができず死んでしまう。

<21-6>独裁者の最強スピーチ術(川上徹也)

独裁者になるためのスピーチ術10か条 ①何よりも本人が「熱」をもて。②自分の政策を心に残るワンフレーズで表現し、それを繰り返せ。③国を欠落した主人公に仕立て上げ、それを救う白馬の騎士を演じろ。④具体的な政策は語らず大衆に夢を見させろ。⑤必ず敵を作れ、その敵を出来るだけ巨大化せよ。⑥2つのストーリーを交錯させ錯覚させよ。⑦聴衆のプライドをくすぐれ、聴衆が心の中で思っていることを話せ。⑧目の前にいる人間の利益になることを話せ。⑨強い権力者にはへつらい媚よ、用がなくなったら捨てよ。⑩自分に風が吹いている間に、なるべく権限を奪え。

<21-7>なぜ男は女より早く死ぬのか(若原正己)

大腸菌は、条件が良ければ20分に1回分裂するので、20時間で60回分裂できることになります。1個の大腸菌が60回分裂すると何個の大腸菌になるでしょうか。ざっと計算すると、100京(1兆の100万倍)という膨大な数字になることがわかります。

<21-8>オノマトペがあるから日本語は楽しい(小野正弘)

オノマトペとは、日本語の中にある、ゴーン、キーンのような擬音語と、クルクル、ピカピカのような擬態語とを一括して言うものである。語源はフランス語で、英語だとonomatopoeiaとつづり、発音はオノマトピーアのような感じになる。

<21-9>人事破壊(日下公人)

経営で一番大事なことは「人を使う」ということで、それは人の仕事を正しく評価し、的確に報酬を与えることに尽きる。

<21-10>不祥事でバッシングされる会社にはワケがある(佐々木政幸)

企業のミスにはどのようなものがあるか考えてみよう。大別するとミスには4種類のものがある。第一に人為的なミス。第二に、社内組織・社内システム的なミス。第三に、機械的・プログラム的なミスがあげられる。最後に、倫理的なミスをあげたい。

<21-11>新聞が面白くない理由(岩瀬達哉)

物的依存は、精神的依存を生み出すといわれるが、日本の「新聞」が公的機関の情報をしばしば無批判に記事にしている理由も、この辺にあるといえよう。

<21-12>質問力(斉藤孝)

いい質問のキーワードは「具体的かつ本質的」というものである。

<21-13>がんで死なない生き方(中川恵一)

「即入院・即手術」などと言われても、いったん家に帰ることです。がんの治療法には、いくつか選択肢がありますから、自分でも少しは勉強して、ライフスタイルや価値観に合った治療を選ぶのがベストです。実際、たった一つの細胞から始まって、数センチのがんに育つまでには、10年から20年の年月が必要なのです。あわてる必要はありません。頭を冷やして、じっくり情報を集めて、正しい戦略を立てるべきです。医師が具体的な治療を提示したら、別の医師の意見を聞く「セカンドオピニオン」も必ず受けてください。

<21-14>歯磨き健康法(島谷浩幸)

喫煙は「病気の中で予防可能な最大かつ単一のもの」と定義されており、世界的な喫煙対策が私たちの健康を考える上で不可欠な要素となってきています。

<21-15>お墓博士のお墓と葬儀のお金の話(横田睦)

葬儀一式の費用は、全国平均で約130万円。これらのほかに「通夜からの飲食接待費用」が約45万円。「ご住職へのお志」が約50万円。

<21-16>自殺する種子(安田節子)

2002年のOECD資料によれば、農耕地における単位面積あたりの農薬使用量は、27カ国中日本がダントツの一番で、1.5トン/平方キロメートルです。

<21-17>成功術時間の戦略(鎌田浩毅)

心理学に2:7:1の法則というのがある。自分の付き合う人は、2:7:1ですべて分類されるというのだ。何をしてもうまくいく相手が2割。いろいろと努力すれば可もなく不可もない人間関係を築ける人が7割。それに対して、どんなに頑張ってもうまくいかない人が1割いるというわけである。

<21-18>頭がいい人、悪い人の話し方(樋口裕一)

知性に説得力があれば、おのずと、その人の意見は説得力を持つ。権威で圧倒するのでなく、説得力で圧倒することを目指す必要がある。

<21-19>あらゆる領収書は経費で落とせる(大村大次郎)

領収書のない取引の中でも、最も脱税しやすい業種は、実はお寺のお坊さんだといえます。お寺は究極の脱税常習業種だといえるのです。というのも、お寺のお坊さんというのは、脱税しやすい条件がすべてそろっているのです。まず寺の収入は、領収書が発行されることがほとんどありません。お葬式や法事のときに遺族や檀家が渡すお布施にしろ、戒名をつけたときに払う戒名料にしろ、お坊さんが領収書を渡すことはまずありません。しかも、これらはすべて密室の取引です。お布施をいくら包んだのかは、当事者以外は知りません。つまり、外部に絶対に漏れない取引だということなのです。

<21-20>売り方は類人猿が知っている(ルディー和子)

人間の男は1度に1億個を越える精子を放出し、その精子は1日あたり約1億個の割合で補充されます。しかし、女は30万~40万個の卵子を持って生まれますが、その大部分は思春期までに死滅してしまいまい、結果、一生を通じて400個くらいしか排卵できません。繁殖率を考えれば、女は排卵日の数日の間に複数の男と性交したほうがよい。ところが人間の女には発情期というものがありません。人間の女だけが、排卵期を広く宣伝する兆候がないので、妊娠可能かどうかの判断が難しくなる。それによって、人間の女性は排卵期以外の全期間において、男性を引きつけることができるようになったのです。また、人類の女性に発情期がないのは、男が外で女をつくらないように、自分の排卵期を隠すように進化したのだという説もあります。

<21-21>会社コンプライアンス(伊藤真)

そもそも契約書というのは、話し合いで解決できない時に役に立てるもののはずなのに、トラブルの時は双方信頼に則る話し合いで対処する、と契約書に入れること自体矛盾しています。

<21-22>大便通(辨野義己)

パプアニューギニアで採取した大便を分析したところ、彼らの腸内にいる細菌の一部が窒素ガスやアンモニアを利用して増殖し、そこから産出される遊離アミノ酸が大腸から吸収されて、タンパク源となっているのです。ほとんどサツマイモしか食べないような食生活でも、腸内細菌の力を借りれば、人間は十分なタンパク質を摂取できるのです。

<21-23>ビールの科学(渡淳二)

麦芽が少ない発泡酒はビールほどきれいな泡が持続しにくいのです。そもそも、ビールの泡の主成分は麦芽由来のたんぱく質とホップのみがみ成分であり、麦芽が少ない発泡酒は麦芽由来のたんぱく質も少なくなり、結果として泡持ちが悪くなるのは当然です。

<21-24>お金は銀行に預けるな(勝間和代)

金利商品以上に複雑な株式の市場では、個人が銘柄を自ら選んで投資しようとすると、プロが得をして個人が損をする仕組みになっているということを、私はプロの側から痛感して来ました。実際、株式では、個人は高い確率で損をします。

<21-25>味覚を磨く(服部幸應・三國清三)

フランスの3つ星レストランはだいたいサッカーチームを持っています。