その32

<32-1>口の中を見れば全身の病気がわかる(島本英治)
 
口腔内には、おびただしい数の常在菌が生息しています。種類では700種類、数にして数千億個の細菌がいると言われています。比較するのもなんですが、細菌の数だけでいえば、肛門よりも口の中の方が多いくらいです。
 
<32-2>ぼくらの脳の鍛え方(立花隆 佐藤優)
 
外務省専門職員の採用試験にかかわった上司から「点数だけで評価したら男女比は8割女性になる」という話を聞いたことがある。
 
<32-3>ダマされない金融商品の買い方(永野良佑)
 
どんなに努力して銘柄を選択しても、あるいは売買の頻度を増やして着実に利益を上げようとしても、結局のところ、株式市場全体がいいときには儲かるし、株式市場全体が悪いときには損をするとされているのです。また、市場全体が上がっているときに、「株価指数を上回って儲ける」能力、あるいは、市場全体が下がっているときに「株価指数よりも損失を抑える」能力を、長期的に発揮した人はほとんどいないといわれている。
 
<32-4>酒場歳時記(吉田類)
 
酎ハイの解釈が拡大し、炭酸を使うこともないのにウーロンハイなどと称しているが、これは矛盾した名称といえる。ハイは無論ハイボールの略称であるから、炭酸系の飲料で割るのが自然だ。
 
<32-5>短命の食事 長命の食事(丸元淑生)
 
世界中で使われている農薬などの環境汚染物質は、最終的には海に流れ込みますので、海は地球規模で汚染が進行しています。そして、汚染物質のほとんどは脂溶性のため、食物連鎖によって巨大な魚とトドなどの海獣の脂肪組織に濃縮されていっています。マグロの大トロの愛好家には悪いのですが、それを毎日食べるような人がいたとしたら、自分自身がこの汚染した地球の食物連鎖の頂点に立つことになるのです。
 
<32-6>変る世界、立ち遅れる日本(烏賀陽正弘)
 
今世紀、世界が実際に直面している人口統計上の問題は、人口過剰ではなく、高齢化である。
 
<32-7>誰のための会社にするか(ロナルド・ドーア)
 
リストラの断行の際に、日本で、過剰になる人員や転籍させられる人員への配慮が、他国に比べれば忘れられていないことはまだ事実だ。そういう事実を、日本の経営者は誇りにしていい。
 
<32-8>接待の一流(田崎真也)
 
ワインというのは不思議な飲み物で、どんなに酔っていても、その前に飲んだワインより、味わいが落ちるものを出すと、飲んだ瞬間にわかるものなのです。
 
<32-9>橋本式国語勉強法(橋本武)
 
新聞からの出題といっても、そのほとんどは有名な文筆家の評論や随筆で占められており、それがたまたま新聞紙上に発表されたにすぎないものです。ある調査によると出題文の掲載された月は、1月、11月、10月の順になっています。1月には文筆家の年頭の随筆が多く掲載され、11月には文化の日があるので、文化関係の寄稿の量が増えています。また大学側の出題者は10月頃から問題文を物色すると見え、手ごろなところから取り上げられやすいということにもなるのでしょう。
 
<32-10>つい口に出る「微妙」な日本語(濱田秀彦)
 
会社の看板を背負ってしごとをしているあなたと「上」を、相手は別の人格とはみなしてくれません。「上の指示」が免罪符になると勘違いしている人は当事者としての責任を放棄しているのと同じです。当事者意識を持って、問題解決に向けた姿勢と努力を見せましょう。
 
<32-11>だまされ上手が生き残る(石川幹人)
 
人間で男性よりも女性がお化粧するのはなぜでしょうか。進化論的には、女性が選ばれる方に回っているからだ、と解釈されます。人間社会では、男性が教育に必要な資源を占有し、女性は男性に選ばれないと、子育てもままならないという社会体制が築かれたのが、主な原因と思われます。これは、生物進化の歴史上で、きわめて特異な状況なのです。今後この状況は、女性の社会進出に伴い、大幅に回転する見込みとなりました。女性が教育資源を持てるようになりましたので、男性に選んでもらう必要がなくなりつつあります。むしろ女性が男性を選ぶ、生物本来のあり方に戻っているともいえます。そうだとすれば、女性よりも男性がお化粧をする時代が到来するはずです。すでに、その兆しが見えているかのかもしれませんね。
 
<32-12>男の「外見」コーチング(三好凛佳)
 
スーツにはビジネスにおける戦闘服としての「制服効果」があり、着ることで意識や気持ちが変わっていくものです。
 
<32-13>人の命は腸が9割(藤田紘一郎)
 
「保存料とは、食品の腐敗や変性の原因となる微生物の増殖を抑制し、保存性を高める添加剤です」と明記されている。この文言からわかるように、保存料の目的は、細菌などの微生物の増殖を止めることです。これが腸にはいれば、腸内細菌の活動に影響を与えるのは間違いありません。
 
<32-14>食糧自給率100%を目指さない国にみらいはない(島崎治道)
 
イギリスの経済学者マルサスが人口論において主張している。「食料は算術級数的にしか増加しないが、人口は幾何級数的に増加するために、過剰人口による社会的貧困と悪徳が必然的に発生する」
 
<32-15>B級グルメが地方を救う(田村秀)
 
とんカツの語源は、豚(とん)とカツ(カツレツあるいはカツレット)という日本語と外来語の合成である。1895年に東京銀座の「煉瓦亭」で、刻みキャベツを付けた、トンかつの前身となる「豚肉のカツレツ」が売り出され、その後、1929年に上野「ポンチ軒」の島田信二郎が分厚い豚肉を揚げたポークカツに「とんかつ」と名付けたのが最初とされている。
 
<32-16>それでも脳はたくらむ(茂木健一郎)
 
歴史を忘れるものは、また同じ失敗を繰り返す。将棋の世界で営々と積み上げられてきた「失敗から学ぶ」文化を、私たちも見習う必要がありそうだ。驚異的な記憶力など要らない。まずは、過去を振り返ることを忘れないことからはじめたらどうだろう。
 
<32-17>一食一会(向笠千恵子)
 
肩が張って上半身の大きな体型なら肉がたくさん取れる。そして、霜降りになるのは、牛が肝臓を悪くする一歩手前のときなんです。
 
<32-18>2011新聞・テレビ消滅(佐々木俊尚)
 
今までもそうだったように、アメリカのメディア業界で起きたことはつねに3年後に日本でも起きる。
 
<32-19>薬剤師は薬を飲まない(宇多川久美子)
 
薬ではほとんどの病気は治せません。薬は症状を抑えているに過ぎないのです。
 
<32-20>世界一愚かなお金持ち、日本人(マダム・ホー)
 
頭がいい人(頭脳明晰)とは、頭の中をきちんと整理整頓して考えられる人です。それを見るために、地図を書かせて見ましょう。それだけでも、その人の思考回路について多くのことがわかります。
 
<32-21>「年金問題」は嘘ばかり(高橋洋一)
 
年金については、次の3つを知っているだけでかなりの部分を押さえられます。 ・年金は「保険」である ・「40年間払った保険料」と「20年間で受け取る年金」の額がほぼ同じ ・「ねんきん定期便」は国からのレシート
 
<32-22>「責任」ってなに?(大庭健)
 
誰も外部からの問いかけに応答しようとしない集団は、外部に対して無責任である。のみならず、こうした集団では、メンバー同士の関係もまた、無責任となる。
 
<32-23>50代にしておきたい17のこと(本田健)
 
50代後半以降は、どれだけお金があるかよりも、痛いところがどこにもないことが、いちばんの資産だといえるかもしれない。
 
<32-24>あぁ、阪神タイガース(野村克也)
 
人気という点を除けば本来は同じ気質を持っているはずの阪神と南海であるにもかかわらず、一方のチームにはお家騒動が頻発し、一方のチームは何も起こらなかったという事実の背景には、「いるだけで怖さを感じさせる」指揮官が存在したか否かという違いが、大きく影響していたと私には思えるのである。
 
<32-25>高血圧の常識はウソばかり(桑島巌)
 
日本人の「3大死因」が、第一位「がん」、第二位「心臓病」、第三位「脳卒中」であるということをお話ししました。たばこは、ここまでお話してきた、第二位と第三位のいわゆる血管病のみならず、ご存知のように第一位のがんを引き起こす原因物質でもあります。日本人の3大死因のすべての病気に、たばこが関係しているのです。