スイカの縞模様

 スイカは縞模様がトレードマークである。なんとも不思議な模様である。なぜこのような模様になるのか? このような疑問は、八百屋やスーパーマーケットで見かけるからである。家庭菜園で見ると何の違和感もなく納得してしまう。自らの身を守るために、周りに溶け込んだ保護色となっているのである。なんとも恥ずかしい話であるが、1株に3個のスイカがなっていると思っていたが、1個見落としていた。総計で4個の収穫となった。この写真は、葉をかき分けて写したので、スイカがはっきりとわかるが、葉がかぶさっているとほとんどその存在がわからない。人工授粉をしないので、いつどれが受粉したかがわらない。したがって、毎日雌花の様子を見て、軸の部分の実が大きくなっていれば受粉しているので、その日を記録しておく。

 この写真は小玉スイカでカメハメハという品種である。大きさは胴回り60cmで4kgあった。大玉スイカを作ると、大きすぎて1個食べるのが大変である。それに比べると、小玉スイカは手頃である。夏の家庭菜園は暑さとの戦いである。一服時に冷やしたスイカにかぶりつき、種をあたりかまわず吐き出す。ものすごい水分で、ミネラルも十分に含んでいるので水分補給には最適である。最高に満たされる一瞬である。最近では濃い緑や黒っぽい色のものがあるが、スイカはやはりこの変な縞模様が一番ぴったりとくる。

 小玉スイカの収穫目安は、受粉からの日数と積算温度の2通りある。受粉からの日数では35日、積算温度(平均気温×日数)の場合は900℃くらいになる。収穫してすぐのものを切ると、包丁を入れた瞬間に、一気にひびが入り割れてしまう。思った方向にひびが入らないとがっかりである。ラップを被せて冷蔵庫に保存しようとしても、でこぼこしてぴったりと被せられないからである。これを避けるためには、数日経過してから切った方がよい。こうするとひび割れを防ぐことができる。きれいに切ったものに、ラップを被せて冷蔵庫へ入れる。大玉スイカではこうはいかない。半分に切っても大き過ぎて、冷蔵庫に入りきらない。中を整理し、棚の高さを調整し、それでも入りきらない分は一生懸命食べることになる。小玉スイカにはこんな苦労がない。美味しさは変わらないのであるから合理的である。

 ここで豆知識を一つ。ここだけのはなしであるが、スイカを食べる時は、上品に赤味(または黄色)のある部分だけを食べること。なぜかというと、『スイカの皮に近い白い部分に含まれる「シトルリン」という物質は、勃起補助薬と同じ効果を発揮するからです。小玉スイカを半分食べると勃起補助薬を1回飲むのと同程度の効果が期待できる、という研究報告があるほどスイカの威力は絶大です(ヤル気が出る!最強の男性医療(堀江重郎))』。というわけで、もし白い部分を食べるときは、こっそりと食べるように!
 

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