その24

<24-1>登山外来へようこそ(大城和恵)
 
基本的に山では公的機関による救助や診療を受けた場合は無料で、民間の捜索隊などが出動したときにはその費用が発生します。北アルプスなどには民間の遭難対策協議会もありますが、日本の大きな山の救助隊はおよそ警察に組織されています。救助用のヘリコプターが出動しても、公的機関のものなので、費用を求められることはありません。
 
<24-2>トヨタ式経営の18の法則(今岡善次郎)
 
1万店を超えるセブンーイレブンの店舗のうち、自社で保有する店舗は150店程度しかない。また、工場を持たないが、ニーズを分析して商品開発から生産供給計画の作成を行い、物流はヤマト運輸、情報処理は野村総合研究所にアウトソーシングしているのだ。店舗のない小売業であり、工場のない製造業である。
 
<24-3>カビの常識人間の非常識(井上真由美)
 
日本ではカビの生えないものはない。
 
<24-4>人口18万の街がなぜ美食世界一になれたのか(高城)
 
人口わずか18万人の小さな街サン・セバスチャン。この小さな街に、ミシュランの3つ星レストランが3店、2つ星レストランが2店、1つ星レストランが4点もある。人口1人あたりのミシュランの星の数は、ダントツの世界1で、しかも、世界の飲食業関係者の投票による英国の「レストラン」誌「世界のベストレストラン50」のトップ10に、この小さな街から2つのレストランが入りました。
 
<24-5>記憶力を強くする(池谷裕二)
 
頭を強く打ったりすると、いとも簡単に大量の神経細胞が死んでしまいます。実際、KO負けを何度も食らったボクサーは痴呆の進行が早いことが知られています。手でげんこつを作って頭を軽くコツンとたたいただけでも、そのたびに数千個もの神経細胞が死んでしまうのです。
 
<24-6>企画書は1行(野地秩嘉)
 
病気知らずの健康体になること、他人と本音で付き合える人間になること、人生の師を持つこと、著名な実業家とも対等に話せるぐらいの知識や教養を養うこと。人生ではこうした幹の部分が大切です。健康、心のあり方、教養という3つの土台が頑丈であれば家庭、仕事はついてきます。そして、家庭や仕事がうまくいきさえすればお金やモノは必ずやってくる。
 
<24-7>アメリカ最強のエリート教育(釣島平三郎)
 
学校の運営の財源は学校区の固定資産でまかなわれており、裕福層の住む学区には財源も豊かで質のよい教育が実施できる。アメリカでは貧富の差が大きく、ある面ではその差が教育の質に反映していて、低所得層の学区では日常的にドラッグや学校内犯罪が問題になったりする。
 
<24-8>ザ・プロフェッショナル(大前研一)
 
これからは、事業に成功するのも失敗するのもビジョン次第です。そして、ビジョンを描けるか描けないかは、人次第なのです。
 
<24-9>ボルドーバブル崩壊(山本昭彦)
 
フランスのワイン雑誌「ラ・レビュー・ヂュ・ヴァン・ド・フランス」は、畑の管理、醸造、減価償却、商品化などをあわせた1本のワイン造りのコストは、シャトー・ペトリュスで30ユーロ(3700円)と報じた。ペトリュス04年の市場価格は軽く10万円を超えている。
 
<24-10>コンプライアンスの考え方(浜辺陽一郎)
 
人がルール違反を犯すのは、①ルールを知らない②ルールを理解していない③ルールに納得していない④みんなも守っていない⑤守らなくても注意を受けたり罰せられたりしない、という5つの原因のいずれかによるという指摘がある。
 
<24-11>ISOが会社をつぶす(山崎裕司)
 
よい会社、強い会社というものは、実はやるべきことをきちんとやり、そして継続してきた会社だ。
 
<24-12>中国怪食紀行(小泉武夫)
 
スウェーデンのシュールストレンミングというニシンの缶詰のにおいのすごさは、納豆の30倍、くさやの14倍というものである。この缶詰、日本では輸入禁止である。なぜかというと、食品衛生法で「缶詰とは蓋をして密閉してから加熱殺菌を施すもの」としているが、この缶詰は加熱殺菌していないから缶詰ではなく、したがって発酵か腐敗かの区別もつかないので危険だということです。また、炭酸ガスが膨満して、今にも爆発の危険のある缶詰ですので、何といっても恐ろしいわけで、そういう事故を起こしては大変だという理由でも禁止されているのです。
 
<24-13>男のための漢方(幸井俊高)
 
日本で副作用の報告が一番多いのは、漢方薬を自分で不適切に飲んだケースであるという。こういう意味も含めて、漢方を飲むときは専門家に相談するのがよい。
 
<24-14>働くということ(ロナルド・ドーア)
 
各職場において経営者と労働組合は必然的に敵対的な関係に発展することが前提となっていました。まず第一は、アングロ・サクソン型で、ここでは敵対関係は本物です。ナイフが抜かれているのです。第二は大陸ヨーロッパ型です。ナイフは鞘に収まっており、労使はみんなの合意によって形成されたルールにしたがって、ポーカーをやっています。第三に、日本型があります。ルールはしっかり確立しており、あまり変化しません。ナイフは家の中のカギをかけた戸棚にしまわれています。下々が、さてナイフをどこにしまったかを思い出しはじめるのは、家族の年長者がルールをはなはだしく破るときだけです。最近では、ナイフを探し出しても、切れなくなっている状態であることが普通です。
 
<24-15>貞観政要(守屋洋)
 
「甚だ愛すれば必ず大いに費え、多くを蔵すれば必ず厚くうしなう。故に足りるを知れば辱められず、止まるを知ればあやうからず。以って長久なるべし」地位に執着しすぎれば、必ず生命をすり減らす。財産を蓄えすぎれば、必ずごっそり失ってしまう。足りることを心得ていれば、辱めを受けない。止まることを心得ていれば、危険はないいつも安らかに暮らすことができる、というのである。
 
<24-16>脳が冴える15の習慣(築山節)
 
集中力や頭の回転の速さって、それ自体をあげようと思ってもあげられるものではないんですよ。脳は自分にそういう指令を出せるようにはできていません。できるのは、時間と仕事の量の関係をはっきりと認識することなんです。
 
<24-17>インドビジネス(島田卓)
 
1991年の国勢調査では、インドで話される言語の数は3372あるとしている。このうち1万人以上の人が話している言語が216とのことだ。すなわち、1万人にも満たない人たちの話している言語が3000以上あることになる。
 
<24-18>医者がすすめるウオーキング(泉嗣彦)
 
医学的に最も病気の少ないBMI値は男女とも22前後との報告があり、多くの例で見ても数値が大きくなるほど病気の発生率も高くなっています。
 
<24-19>柳井正の希望を持とう(柳井正)
 
これまでに売れた商品の共通点を考えてみる。デザイン、素材、色・・・、そうしたものはまず関係ない。いえることはふたつ。これまでにはなかったもの、また、あったとしても、性質、価格が高くて一般の人の手には届かなかったものがヒットに結びつく。フリース、ヒートテックはもともと似たような性質のものが登山用品店にはあった。しかし、高価だったし、デザイン的な要素はなかった。当社が生まれ変わらせて、爆発的なヒット商品となったものだ。
 
<24-20>CDを聞くだけで英語表現が覚えられる本(赤井田拓弥)
 
スピーキング能力の10倍ものリスニング能力をつけていないと、思ったことを十分に話せないということになるのです。聞く能力を身につけないで一足飛びに話す能力をつけることは、残念ながらできないというわけです。
 
<24-21>猟師だけが食べている直伝浜料理(野村祐三)
 
「マダコにはメンとオンがあって、メンのほうがおいしいですよ。メンはイボの大きさがそろっているのに対して、オンはイボの大きさがばらばらです」
 
<24-22>「勝つ」ための思考法(武豊)
 
世界中、すべてのサラブレッドのサイヤーを遡ると、必ず3頭の種牡馬にたどり着くという3大始祖を思い出してください。1頭はシリアの遊牧民によって生産されたといわれる純潔のアラブ種。もう1頭は北アフリカのバーバリーで生まれ、その後、ヨーロッパに渡ったとされているゴドルフィンアラビアン。そして、最後の1頭がバイアリーターク。トルコがその生誕の地といわれている馬です。
 
<24-23>にっぽん「食迷」紀行(伊丹由宇)
 
山田錦だが、「特A地域」の中でも最高ランクの「特AAA地域」である吉川町産のみを使用する日本酒が、ご存じ「菊姫」である。従来の山田錦は「灘地域にしか出荷しない」と言われていたが、「山田錦に勝る酒米はない」と、菊姫17代社長柳達司社長が20数年通いつめて分けてもらえるようになり、現在ではなんと「吉川産」の4分の1を確保しているという。特に力を入れているのが熟成酒であり、ほんのり薄化粧した黄金色が特徴だ。
 
<24-24>夜中にラーメンを食べても太らない技術(伊達友美)
 
おやつを食べるタイミングは午後3時がベスト。この時間帯は、糖分を脂肪に変えるホルモンの分泌量が一番少ないため、体脂肪になりにくい。
 
<24-25>老いを照らす(瀬戸内寂聴)
 
お釈迦様の言葉に四苦八苦というのがあります。生老病死、生まれて、老いて、病に倒れ、そして死んでいく。これが四苦ですね。これに、愛別離苦(あいべつりく)(愛する人と分かれる苦しみ)・怨憎会苦(おんぞうえく)(憎い人と合う苦しみ)・求不得苦(ぐふとっく)(求めても得られない苦しみ)・五蘊盛苦(ごうんじょうく)(感覚の苦しみ)の4つの苦を加えたものが、四苦八苦です。老いること、死ぬことは人間の生が抱える根本的な運命で、誰にも逃げられないということを、お釈迦様は2,500年も前から教えておられます。