その18

<18-1>ヤル気が出る!最強の男性医療(堀江重郎)

よく「血液サラサラ」という表現が使われますが、実際には血液にサラサラもドロドロもありません。どんな人もサラサラです。では何が違うのかといえば、血管の内側の状態です。血管の内側がツルツルであれば、血液は何の障害もなく流れていきます。内壁が凸凹であれば、あちこちで淀んで停滞し、ドロドロしたように見えるのです。

<18-2>日本料理の真髄(阿部弧柳)

天然の食材が手を加えなくても美味である場合を「おいしい」といい、これに心が加わったものが「うまい」になるのです。美味であるという点ではどちらも同じですが、うまいは人の手を加えて美味を作り出すという点で心の満足が得られるからでしょう。

<18-3>鄧小平(矢吹晋)

君の性格をしめす2つの言葉は「柔中に剛あり、綿中に針を蔵す」だ。

<18-4>できそこないの男たち(福岡伸一)

男性は、生命の基本仕様である女性を作り変えて出来上がったものである。だから、ところどころに急場しのぎの、不細工な仕上がり具合になっているところがある。実際、女性にはすべてのものが備わっており、男性の身体にはそれを取捨選択しかつ改変したものに過ぎない。

<18-5>考えないヒト(正高信男)

IT技術は、21世紀の怪物である。人間が作り出したものでありつつ、当事者の意図をはるかに超えて、一人歩きして、私たちの思いもせぬ形で私たちの生活を支配しようとしている。

<18-6>木に学ぶ(早川謙之輔)

広葉樹と針葉樹では性格が異なる。夜なべ仕事をしていた頃の話だが、いったん夕食で自宅に帰る際、ストーブには広葉樹の薪をくべるようにしていた。広葉樹の薪は底力があり、火持ちがいい。たとえ火が消えていても、戻った工房の寒さに角が立っていないのである。一方の針葉樹は立ち上がりがよく、部屋がすぐに暖まる。そのため、朝に焚きつけるのは針葉樹の薪にしている。

<18-7>原発のうそ(小出裕章)

原子力発電所は「機械」です。機械は必ず壊れます。運転しているのは「人間」です。人間は必ずミスをします。だから、「事故は必ず起きるもの」と、常に想定しなくてはいけません。

<18-8>賭ける魂(植島啓司)

仕事ならバカでもできるが、遊びはバカにはできないということである。仕事は社会・経済的な範疇の出来事だが、遊びは文化だからである。

<18-9>会社の値段(森生明)

事業が失敗した場合には、その株式は紙くずになって株主には何も返ってきません。しかし、そこで重要なのは、自分が出資した金額以上には責任を負わずにすむということです。

<18-10>テレビに映る中国の97%は嘘である(小林史憲)

マオタイというのは、「バイチュウ(白酒)」と呼ばれる蒸留酒の一つの銘柄だ。毛沢東や周恩来ら、中国の国家指導者たちがこのマオタイを好み、海外の首脳をもてなす際に飲まれてきたことから、「国酒」となった。

<18-11>デッドライン決断力(吉越浩一郎)

仕事の速い人間は、組織の効率化に役立つだけではない。仕事が速いということは、物事の「判断」が速いということだ。そして、判断の速い人間は、必ず自分の頭で考えている。

<18-12>新聞があぶない(本郷美則)

日本新聞協会業務部の調べによると、1999年10月時点で、一般日刊紙のうち郵送されているものは0.1%にすぎない。したがって、郵送料の割引という点では、大多数の新聞に第3種郵便物認可は必要なさそうだ。ところが、公職選挙法第148条に「第3種郵便物の認可のある」新聞・雑誌でないと、選挙報道が許されないという重大な規定が被せられているのである。これは、候補者や政党がにわか仕立ての新聞・雑誌を使って選挙運動をすることを排除するするための規則だ。

<18-13>600万人の女性に支持される「クックパッド」というビジネス(上坂徹)

佐野の好きな言葉に、優れたドアノブは押せばいいか引けばいいかがすぐにわかる、がある。いくら美しいドアノブでも、押す、引く、などとかかれたものは信用できないと考える。ユーザビリティやユーザーインターフェースに致命的な欠陥があるということだ。「優れたものは、無言なんです。説明が必要なサービスというのは、やはりレベルが低い」

<18-14>京都料亭の味わい方(村田吉弘)

昆布の商いは手間暇かかるビジネスです。昆布は、仕入れてすぐにお金になるわけではありません。温度と湿度を一定にした蔵に一年から二年、昆布を寝かせるんです。この乾燥時間が短いと、出汁に昆布のいきり(生くさみ)が出て濁ってしまいます。

<18-15>私の死生観(与謝野薫 他)

実際にがんでは、すぐに死にません。脳卒中や心筋梗塞などは一瞬で命を奪われれてしまうことがあります。そうはならないという意味では、いい病気だともいえます。

<18-16>「石原式」血液をサラサラにする健康法(石原結實)

狭心症や心筋梗塞の有無を表す心電図検査で、毎日2500歩くらいしか歩かない群、5000歩くらい歩く群、7500歩程度歩く群、1万歩以上歩く群、1万2500歩以上歩く群に分けて調べたところ、2500歩群は約40%、5000歩群は25%、7500歩群は10%、1万歩群は約4%の心電図異常が見られ、1万2500歩以上歩く群は0%であった。

<18-17>食の世界にいま何がおきているか(中村靖彦)

松坂牛のような銘柄牛の一番後半の段階には、ビタミンAを与えないんですね。与えない方がよい。与えないと、どういうことになるか。人間でもそうですけど、視力が落ちる。ほとんど失明寸前の状態になる。それを真っ暗な中で飼うわけです。それで、どんどん大きくなる。ところが市場では、その牛が一番評価が高く競り落とされるんです。つまりサシがいっぱい入るわけです、そうやって。

<18-18>テレビが言えない地デジの正体(たくきよしみつ)

IPテレビが普及しない理由は、主に2つあると思われる。1つは、各自治体の議員や役員が勉強不足で、IPテレビに必須である高速インターネット回線敷設が実現していないこと。もう1つは、言うまでもなく地方局が「電波利権」にしがみつき、インターネットに代表される新技術が放送に取って代わることを恐れ、なりふり構わぬ妨害活動を続けていることだ。

<18-19>からだに効くおやじメシ(浜内千波)

野菜の中でもにんじんとジャガイモは長持ちするんです。ジャガイモはビタミンC、にんじんはビタミンAが豊富。人間はとりあえず、この栄養素があれば、何とかバランスが取れるといわれています。

<18-20>バカ社長論(山田咲道)

会社にとって本当に高いのは人件費です。それも毎月払っている給料ではなく、目に見えない人間のむだな動きの部分に払っている人件費、これが最も高いのです。

<18-21>私鉄探検(近藤正高)

なぜ井の頭線は戦後になって小田急ではなく、まったく縁のない京王と一緒に大東急からから独立したのだろうか。京王はすでに電力事業を失っていたため、京王線の運営だけでは自立はおぼつかないと判断され、そこで井の頭線が譲渡されたというわけである。

<18-22>経営の構想力(西浦裕二)

偉大な企業への飛躍をもたらした経営者は「まずはじめに、適切な人をバスに乗せ、不適切な人をバスから降ろし、その後にどこへ向かうべきかを決めている」というのである。

<18-23>野菜が壊れる(新留勝行)

耕地あたりの農薬使用量を見ると、実は日本は世界一です。OECD(経済協力開発機構)が公表している2000年の国別面積当たりの使用量平均値データでは、日本がダントツのトップ。フランスやイギリスの約2.5倍、ドイツの5倍、アメリカの実に7倍の農薬を使用しています。

<18-24>人はダレもがリーダーである(平尾誠二)

管理が強まれば強まるほど、「サボる技術」が上がるし、巧妙になる。そうなればますます管理が必要になる。不毛な循環を招いてしまうのである。そうならないためにも、リーダーは「キャパシティ」を広くもたなければならない。もっと言えば、「キャパシティ」こそが、これからのリーダーの価値を測るキーワードだと思う。

<18-25>紳士靴を選ぶ(竹川圭)

コードバンの発祥はスペイン。コードバンとは”コルドバの革”という意味でコルドバはスペイン南部にあるアンダルシア州の中心都市である。その地は中世、軍馬として評価されたアンダルシア馬の産地だった。コードバンはその副産物として誕生したのだ。