その1

<1-1>学ぶことの法則(鷲田 小彌太)

よく学ぶ人と、中間の人と、学ばない人の比率は2:5:3である。2を3,4に増やそうとしたり、後尾の3を2や1にしようとしても無理。それは、異常社会になる。

<1-2>ビルゲイツ @ 思考スピードの経営

3年後には、我が社のつくる製品はすべて時代遅れになるであろう。唯一の問題は、われわれがそれを時代遅れにするか、それともほかの誰かがそうするかである。

<1-3>「最後」の新聞(山田泰)

タブレットメディアの登場と普及により、新聞に残された時間は5年以上短くなったのではないでしょうか。

<1-4>微分・積分を知らずに経営を語るな(内山力)

会計とは「一定期間内に発生した金を集計し、その内訳を明細にして、金を出してくれる人や出した人に報告する仕事」、財務とは「企業として必要な金を集めてくる仕事」、経理とは「企業内の金に関する仕事すべて」と答えてくれればよくわかります。

<1-5>人生にとって組織とは何か(加藤 秀俊)

人事こそが建築としての組織を維持し、活性化していくための知恵の結集なのである。

<1-6>はじめての中国語「超」入門(相原茂)

残念ながら中国語には「イエス」、「ノー」はありません。英語におけるような万能の"yes"、"no"はないのです。

<1-7>ふしぎの植物学(田中修)

植物は、おとなしそうに見えるが、自分の仲間ではない種族の発芽や成長を阻害する物質を撒き散らす。自分たちの種族が育つ場所に入り込んできて育とうとする、ほかの種族の植物たちに嫌がらせをする。撒き散らす物質で、発芽を邪魔し、成長を遅らせるのだ。ヨモギ、ヒマワリ、サクラなどの多くの植物が、こんな物質を周囲に撒き散らしている。

<1-8>野茂英雄(ロバート・ホワイティング)

テーマソングが作られた日本人選手は、北米で野茂英雄しかいない。アカデミー賞を受賞したミュージシャン、マーヴィン・ハムリッシュは、舞台と映画で有名な「コーラスライン」をはじめ、「スティング」「追憶」「007私を愛したスパイ」など数々の傑作映画音楽を作ったことで知られるが、そのハムリッシュが「ゼアズ・ノーワン・ライク・ノモ」という曲を作ったのだ。レコーディングしたのは、著名なジャズ歌手、ジャック・シェルドン。

<1-9>日本語教室(井上ひさし)

必須アミノ酸をすべて持っているのは、あらゆる食べ物の中で米だけなのです。そのうえ、米は保存がきく。それから塩だけで食べられます。今食料に困っているところは、みんな、小麦じゃなくて米で援助してくださいといっています。世界中どこでもそうなのです。麦ですと、おかずがたくさんいるし、油も必要ですからね。米は油も含んでいるし、一種の完全食品なのです。

<1-10>自分の始末(曽野綾子)

内心はどうあろうとも、明るく生きて見せることは、誰にでもできる最後の芸術だ。

<1-11>中国語はおもしろい(新井一二三)

アグネス・チャンさんのエッセイを読んでいたら、「動乱の世界を生き抜いてきた中国人は、誰からも奪われないものに投資する」という意味のことが書かれていた。その例として、第一に子供の教育。「頭に詰め込んだ知識は誰にも盗られないから」。第二に食事。「お腹に入れてしまったものは、もう盗られないから」。

<1-12>トヨタ方式(片山修)

現場では、何が起こるかわかりません。僕は、何百、何千という現場を見ていますけど、何も起こらない現場はひとつもない。何も起こらないということは、隠しているに決まっている、本気になって、問題点を書き出したら、書き切れないほどあるはずです。

<1-13>究極の人間洞察力(小林吉弥)

ウソはつくな、すぐばれる。気の利いたことを言うな、あとが続かなくなる。そして何より、自分の言葉でしゃべることだ。

<1-14>現代を読み解く倫理学(加藤尚武)

「同意を得ない侵襲は暴行」という考え方が、インフォームド・コンセントのもっとも中心的な法理である。

<1-15>ついにやってきた! 電気自動車時代(舘内端)

未来の自動車は電池が握っていると、最も早く気づき、手を打ったのはトヨタでした。1996年にパナソニックEVエナジーを立ち上げ、いち早くハイブリッド車専用のニッケル水素を生産し始めました。

<1-16>高層マンション症候群(白石拓)

10階以上の高層階に暮らす妊婦は、それより下の階の妊婦より、およそ1.5倍も異常分娩の割合が高いのだ。居住階が高くなるにつれ妊婦の流産率が上昇する。しかも、10階以上に暮らす妊婦が流産する率は、5階以下に暮らす妊婦のおよそ2倍も高いのだ。

<1-17>日本の「水」がなくなる日(橋本淳司)

現在の日本の法律では、地下水は土地の付属物のように考えられている。土地を取得すると地下水を自由にくみ上げる権利も取得できる。外資にとって、日本は格好の水汲み場なのであるい。

<1-18>下着の社会心理学(菅原健介)

身体への羞恥心は衣服で覆うことによって生じると考えられる。恥ずかしいから衣服を着たのではなく、衣服を着たから恥ずかしいのだ。つまり、恥ずかしいのは「裸体」ではなく、「脱衣」ということになる。極端に言えば、人間の生身の身体にはそもそも性的刺激性はないのかもしれない。ところが、身体を布で覆い隠したことで、その意味が変化する。人前で着ている衣服をわざわざ脱ぐことが性的な行為の準備を意味することになる。それが、周囲の他者の警戒心や非難を呼び起こす。だから、通常、私たちはむやみに外で衣服を脱いだりしない。

<1-19>いのちをはぐくむ農と食(小泉武夫)

「畑」は火が入っていますから、焼畑のことで、畠は白が入っていますから、焼いていない畑のことです。

<1-20>いのち問答(香山リカ、対本宗訓)

一言で言うと「枯れて死ぬ」ということです。スーッと死んでいく坊さんたちは、死期が分かると、飲まなくなるし、食べなくなります。穏やかな脱水状態、飢餓状態に自らをもっていきます。死期が近づくと人間の身体は、自然に食べられなくなるし、水も飲めなくなる。その自然の流れに任せていけばいいということです。

<1-21>大局観(羽生善治)

よく聞かれる質問に、「何手ぐらい読むのですか?」がある。正確に数えたことはないので良く分からないが、1時間ぐらい考えれば千の単位の近くにはなっているのではないか。

<1-22>他人と比べずに生きるには(高田明和)

私たちは過去の失敗を悔いてはいけない、過去は変えられないのだから、その失敗を繰り返さないように決めれば、後は忘れるべきだ。

<1-23>奇跡の新素材プロテオグリカン(かくまつとむ)

ヒアルロン酸が注目されている第一の理由は保水性の高さにあって、わずか1グラムで約6リットルもの水を保水することができます。ヒアルロン酸を使った化粧品は、このすぐれた保水力を肌の保護や張りの維持に応用したものです。

<1-24>催眠術の教科書(林貞年)

「深い催眠に入っている女性に服を脱ぐよう暗示をかけたら、本当に脱ぐのでしょうか?」こんなとき、私はいつも、「お気に入りの靴と水溜り」の話をします。もし、あなたが男性で、目の前にお気に入りの靴をはいた女性がいたとしましょう。この女性の前には大きな水溜りがあります。あなたは催眠術をかけて、「目の前の水溜りに入っていきなさい」と暗示します。このとき、あなたとの関係がお気に入りの靴より大切なら、その女性は水溜りに入っていきます。でも、あなたとの関係より靴のほうが大切なら、「それはできません」といって、あなたとの関係を捨ててしまいます。「服を脱ぎなさい」と暗示した場合も同じです。あなたとの関係を壊したくなければ言われたとおりにするでしょう。でも、服を脱いでまで守りたいと思うような関係は、催眠では作り出せません。服を脱いでもいいと思う関係は、催眠ではなく、あなたの人間性が作り出すものです。催眠術とは、かける者と受ける者が、お互いの立場にのっとり、信頼関係を深めていく作業にほかなりません。

<1-25>ホテルオークラ総料理長の美食帖(根岸規雄)

もともとフランス料理は「地方料理にこそ本質がある」と言われています。2012年版の「ミシュラン」ガイドブックにおいて、3つ星のついた店はフランス国内に26店舗。そのうちパリ市内に店を構えるのは10店舗だけで、あとは、とんでもない地方の小さな村や山奥に店を構え、その地方料理を磨きぬいて提供している店がほとんどです。