カボチャプリン

 カボチャが大量に収穫できた。1個、2個なら、煮ものやてんぷら、鍋に入れて食べることも可能であるが、それ以上になると簡単には消費しきれない。大きさが大きさだけに1個消費するだけでも大変なことである。収穫したものは物置でしばらく保存しておく。これはキュアリングといって、デンプンが徐々に糖に分解され甘さを増すのを促すためである。サツマイモなども同じようにキュアリングを行うとさらに甘みが増す。完熟したカボチャを収穫しているので、あまり長く置きすぎるとカボチャの種から芽が出てくる。葉を除けば大きさも色ももやしのようである。長く置きすぎると、おそらく皮を突き破って芽が出てくるのだろう。その種であるが、1個のカボチャから400個程度出てくる。その中から完熟している種を選別すると半分の200個程度になる。まん丸と太った種はいかにも美味しそうである。これらをフライパンで煎る。これは焼酎のつまみにちょうどいい。

 大量消費ができる方法としてカボチャプリンを作ることにした。これならおやつ代わりにいくらでも好きな時に食べることができる。さっそくレシピの入手である。いろいろな方法があり、どれも美味しそうでどれを選んでいいかわからない。材料を見て、最もおいしそうなレシピを選択した。その材料とは、カボチャ、卵、生クリーム、牛乳、蜂蜜である。それぞれの量は適当。味見をしながら美味しいと思った時点が適量である。これらを一気に混ぜ合わせれば出来上がりである。カップに満々と入れ、水を入れた鍋に並べれば、もうできたも同然である。

 今回の作業で気が付いたことが3点ある。まず1点目である。かき混ぜた時の泡を取ろうかどうしようかと迷ったがそのままにした。きれいに取り除こうとすると、かなり手間がかかりそうなのでしなかった。結果として、泡は味にも見た目にも全く関係しなかった。2点目は、カップに入れる量である。湯煎をしていると、カボチャが徐々に膨らみ、量が増して溢れた。しかし、冷えるとぐっとかさが減ってしまう、というなかなか厄介な性格であることがわかった。溢れるとカップの淵にカボチャプリンが付くので、量はやや少なめがいい。最後は、口当たりをよくするための裏漉しである。しばらく迷ったが、泡同様にこれも邪魔くさいのでやらなかった。カボチャは最初にレンジで柔らかくしてあるので、口の中でざらつくようなことはなく、非常にきめ細かくなめらかであった。

 カボチャ半分があっという間にカボチャプリンに代わった。1度に3カップくらいは食べられそうである。減量するのは難しいが、太ることはいたって簡単である。3日あれば確実に1kgは増やせる自信がある。昼はカボチャプリン、夜はカボチャの種で焼酎。すばらしい菜園の恵みである。

 

<湯煎>

 

<出来上がり>

 

<1個のカボチャから取り出した種>

 

<早々と発芽開始>

 

<種と中身>