その25

<25-1>使えるマキャベリ(内藤誼人)
 
それまでどんなに頑張って仕事をしていても、手抜きの仕事を2回連続したら、もう二度と仕事は回してもらえなくなる。気を抜けるのはあくまで1回だけ。これがマキャベリのアドバイスである。
 
<25ー2>食は庭にあり(永田洋子)
 
遺伝子組み換え作物の場合は、たとえば害虫抵抗性のあるトウモロコシは、トウモロコシの遺伝子にバチルス・チューリンゲンシスという細菌の遺伝子を加えて作られています。動物や細菌の遺伝子と、植物であるトウモロコシの遺伝子が混ざり合うことなど、自然界では考えられないことができるわけです。
 
<25-3>魯山人の美食(山田和)
 
巷では大きいのが立派で美味しいと考えられ、そのいい例は玉子である。L玉を喜ぶ人がいるが、若くて元気な鶏は小さい玉子を産む。したがって小さい玉子の方が栄養分が濃く美味しいのである。
 
<25-4>社長、その服装では説得力ゼロです(中村のん)
 
男性の服のうち、最も高感度の高い究極のアイテムは白いカッターシャツであり、女性にとってはオーソドックスな黒のワンピースである。
 
<25-5>食糧自給率100%を目指さない国にみらいはない(島崎治道)
 
種子の自給が放棄されてしまった主な理由は、「F1品種」の出現にあります。F1とは、First Filial Hybridの略語で、雑種第一代、一代雑種などという名でも呼ばれます。F1品種は、メンデルの法則を用いて生産されています。異なる遺伝子形質を持つ2つの固定種を掛け合わせると、子であるF1世代にはすべて優性遺伝の性質が現れ、親より大きくなり、収量も多く、暑さや寒さ、病気に対しても強くなります。子が持つこの優れた性質のことを雑種強勢といいます。しかし、F2世代では、3:1の割合で劣性遺伝子の形質を持つ子が生まれるため、生産性が低下します。そして、F3,F4世代になると、さらに生産性が低下します。したがって、F1品種とはほぼ「1代限り」なのです。現在では、市販されている野菜の9割以上がF1品種となっています。
 
<25-6>競馬勝てる天才、負ける凡人(里中李生)
 
買える軽ハンデ馬は何かというと、逃げる馬。50キロくらいならスピードが落ちずに「そのまま」となることが多い。それから、重馬場。
 
<25-7>「忙しい」を捨てる(アルボムッレ・スマナサーラ)
 
人間には挑戦するべきハードルというものが必要だということは、子ども、中年、老年といった時期を問わず変わらないことです。
 
<25-8>米国発ブログ革命(池尾伸一)
 
「将来、新聞はなくなると思いますか?」という問に、ジム・ブレイディはしばらく考えてこう答えた。「新聞はまだ利益の上がるビジネスだ。『ワシントン・ポスト』が発行をやめることはしばらくはありえないだろうね」そして、こう続けた。「しかし、20年後はわからない。重要なのは、新聞を維持することではない。『ワシントン・ポスト』のジャーナリズムを維持することこそが重要である。
 
<25-9>アスペルガー症候群(岡田尊司)
 
アスペルガーも指摘しているように、アスペルガー症候群や自閉症スペクトラムの子供は、顔立ちが端正なことが多いといわれている。大きくなっても童顔で、年よりずっと若く見える人も多い。
 
<25-10>インセンティブ(タイラー・コーエン)
 
サンクコストとは経済学用語で、済んだものとして扱うことを意味する。
 
<25-11>医薬品クライシス(佐藤健太郎)
 
「薬を創りやすい」病気はほとんどけりがついてしまい、残っているのはガンやリュウマチなど難病ばかりになってしまったのだ。
 
<25-12>不動産鑑定士・宅地建物取引主任者になるには(飯田武爾・森島義博)
 
仲介手数料の最高限度額は法律で決められています。不動産の売買の仲介手数料は売買金額の3%+6万円であり、賃貸の仲介手数料は賃貸料の1か月分までとされています。
 
<25-13>なぜ女性は老後資金を準備できないか(野尻哲史)
 
退職後の生活には「5つのリスク」が想定されます。①長生きリスク②医療・介護費リスク③インフレリスク④過度な引き出しリスク⑤資産の偏りリスク
 
<25-14>司馬遼太郎 リーダーの条件(半藤一利、他2名)
 
高杉は革命家でしかなく、生きていたとしても長持ちしないと、はっきりと書いておられるね。「才」「識」まではあったかもしれないが、3つ目のものがないともおっしゃっていた。それは「器」とか「徳」と呼ばれるものなんでしょうね。
 
<25-15>短命の食事 長命の食事(丸元淑生)
 
ある社会学者が百寿者を対象に行った調査がありますが、世界の8500人の食習慣を調べたところ、その人たちのほとんどが共通して食べている二つの食品があることがわかりました。ニンニクと玉ねぎです。ニンニクと玉ねぎは、いずれもイオウ酸化物を多く含んでいる食品で、その化合物のほとんどは、ニンニクと玉ねぎ以外の食品には含まれていません。ですから、長寿の秘密は確かにこの二つの食品にあるのかもしれません。
 
<25-16>オバサンだってセックスしたい(岩下志麻子)
 
韓国では美容整形が、日本の歯医者やエステ感覚でとらえられています。いえ、むしろ自慢。整形する人は、整形できる人、なのです。すなわちお金があって美意識が高いと自負し、周りもそう見てくれます。
 
<25-17>負けない技術(桜井章一)
 
「難しく考えない」ここにビギナーズラックの必然性がある。人は、物事が分かってくるとだんだんと難しく考えるようになる。知識や情報が増え、考えが広がってくると、そこに迷いが生じる。
 
<25-18>超バカの壁(養老孟司)
 
もともと日本人は世界でもっともそういう災害に対して強い人たちだったはずです。なぜならば、歴史上記録にあるマグニチュード6以上の地震の1割が日本で起こっていて、噴火の2割が日本で起こっているのです。その日本の陸地面積は世界の400分の1にすぎません。0.25%しかない陸地の上で世界的な大災害の1割、2割が起こっているということは、かなりひどい災害国家なのです。そこでずっと生きてきたわけですから、本来災害に対する耐性は世界一だった。
 
<25-19>お酒でおいしーく酔える本(博学こだわり倶楽部)
 
注文したのがビンテージ物の超高級ワインの場合は、テイクアウトはもちろん、ボトルを飲みきってもいけない。超高級ワインは、あえて少し飲み残すべきものなのだ。ソムリエがその飲み残しを飲んでさらにワインの勉強ができるようにという、優しい心づかいである。
 
<25-20>数学が歩いてきた道(志賀浩二)
 
いまから60年位前までは、現在の「関数」ではなく、”函数”という字を用いていました。これは清の時代に、ヨーロッパから中国にfunctionという言葉が入ったとき、中国でこれに近い発音を表記するものとして”函数”(ファン・スゥ)という漢字が当てられ、それがそのまま日本に伝えられたものでした。”函”が現在の”関”常用漢字から外されてからのことです。
 
<25-21>日本人へリーダー編(塩野七生)
 
人は誰でも、自分自身への誇りを、自分に課された仕事を果たしていくことで確実にしていく。だから、職を奪うということは、その人から、自尊心をはぐくむ可能性さえも奪うことになるのです。
 
<25-22>JAL崩壊(日本航空・グループ2010)
 
日本人CAに比べるとドイツ人、イギリス人で2分の1、シンガポール、香港で3分の1、上海CAは10分の1でしょう。タイ人CAの年収はおおよそ170万円。これには「パーディアム」といって、日本やホノルルなどに滞在する際の「食事代」を含みます。タイ人は外食せず、コンビニで何か買ってくるか、タイから持ち込んだ食材をホテルの部屋で料理するのが当たり前。したがって、「パーディアム」をつかうことはほとんどなし。会社もそれを承知しているのでこの無税の「パーディアム」という経費を給料の一部くらいの認識で支給しているのかもしれません。
 
<25-23>歯と脳の最新科学(堀準一)
 
闇の中でも難なく食べ物をかむことができるのは、歯根膜の役割があるからです。歯根膜が歯に加わる圧力を感じると、それを脳に伝えて噛む力を筋肉に伝えます。それによって程よい力で噛むことができるのです。また、歯根膜は、間違って食べ物でなく舌やほほを噛んでしまうことを防ぐ役割も果たしています。食べ物を噛んでいる最中、歯根膜のセンサーが働き、舌やほほの内側の動きをコントロールしているため、誤って噛んでしまうことを防げるのです。
 
<25-24>逃げない男の生き方(川北義則)
 
大人になる成長過程で「なりたい」「やりたい」と思ったことを実現できた人は少ない。なぜかというと人生には3大障害があるからだ。仏文学者の奥本大三郎さんによれば、その障害とは受験、就職、結婚の3つだそうだ。
 
<25-25>「セロトニン脳」健康法(有田秀穂、中川一郎)
 
我慢をしているわけではないのに、涙を流すことができない人がいます。ストレスがたまって苦しいにもかかわらずです。これはうつ病の患者さんによく見られる現象です。彼らが涙を流せないのは、前頭前野の働きが低下していることが原因です。情動の涙は共感脳がかかわっているため、前頭前野がきちんと機能しなければ、泣きたくても泣く事が出来ないのです。