その14
<14-1>美人は得をするか「顔」学入門(山口真美)
街角でティッシュを配る人たちや客引きをする人たちは、往来する人々の中から見ただけで、対象となる相手かどうかを瞬時に判断している、という。道行く人の中から対象となる男性を見つける客引きもすごいが、ホステス嬢募集のティッシュを配る人々は、それ以上の鑑識眼をもっているようだ。30歳を越える女性たちの間では、この手のティッシュをもらえるかどうかが、自分の「見た目」を知るひとつの指標となるほどで、自分から強引にティッシュを奪ってまでして、自分の見た目の若さを自慢するツワモノまで出現するほどである。
<14-2>福を呼び込む環境力(加藤三郎)
企業活動とは、大なり小なりさまざまな影響を環境に与えて成り立っているわけですから、そこに「社会的責任」が発生するのは、至極当然の考え方なのです。
<14-3>オーディション社会(佐藤大介)
朝鮮日報は2009年、美容専門医の協力を得て、ソウル市内で道行く女性のうち、何人が美容整形を施しているかを見分けるユニークな「調査報道」を行った。その結果、専門医たちの前を通り過ぎた女性1800人のうち、半数近い836人が整形をしていると見られるとの結果が出たという。ソウル市が2010年に行った世論調査でも、32パーセントが整形手術を受けることに前向きと回答している。
<14-4>近藤理論に嵌まった日本人へ医者の言い分(村田幸生)
「完全なる救急と、完全なる看取りを望めば、医療は完全に破たんする」
<14-5>大人の食育(服部幸応)
世界の人口は63億人です。そのうちたったの8パーセントだけが、豊かな食事をしているという現実があり、日本もその中に含まれています。対して世界で8億3000万人は栄養失調であり、年間1500万人が餓死、その計算だと1日に4万人もが餓死しているのです。
<14-6>酒とつまみの科学(成瀬宇平)
下ごしらえした豚の肉や内臓(肝臓や胃、腎臓、子宮、頭部の肉、大腸、小腸)を、串に刺して焼いたものを、ひらがなで「やきとり」といい、漢字の「焼き鳥」は鶏肉や鶏の内臓を串に刺して焼いたものをいうのが、B級グルメでの区別のようである。
<14-7>この国で起きている本当のこと(辛坊治郎)
チェルノブイリ原発周辺では現在も、年間5ミリシーベルト以上の地域が立ち入り禁止となっていることを考えると、日本政府の基準はあまりにも楽観過ぎる。なぜ政府は非難区域を広げないのか? 理由はただ一つ、非難範囲を、旧ソ連のそれにあわせると、福島県の大都市2つが完全に避難地域になってしまうだけでなく、東北新幹線もさらには東北自動車道も立ち入り禁止区域に含まれてしまうからだ。
<14-8>定跡からビジョンへ(羽生喜治、今北純一)
意外に思われるかもしれませんが、プロの棋士でも先を見通して指していることは非常に少ないのです。実は、プロの集まりの時に、「実践で、進行する十手先の局面を想定することができるか?」と話題になったのですが、「できない」ということで一致したのです。
<14-9>決算書(五十嵐明彦)
中小企業の決算書を見る場合には退職給与引当金に注意する。
<14-10>世界の日本人ジョーク集(早坂隆)
日本と中国のあいだでとうとう戦争が勃発した。開戦当初、日本軍の優勢が続いた。開戦から1週間。中国兵の捕虜が1億人出た。次の1週間。さらに中国兵の捕虜が1億人出た。翌日、北京から東京に向けて、無条件降伏の勧告が来た。「どうです。まだ戦争を続けるつもりですかな?」
<14-11>面接力(梅森浩一)
どんな形式のインタビューにおいても基本中の基本なのは、決して「イエス・ノー」だけで答えが終わる質問をしないことにあります。「誰が」「何を」「いつ」「どこで」「なぜ」「どのように」、いわゆる「5W1H]をはっきりさせる質問でなくてはなりません。
<14-12>会社で切れる前に読むブッダのことば(秋庭道博)
愚かな者は生涯賢者につかえても、真理を知ることがない。匙が汁の味を知ることができないように。
<14-13>フランス人は人生を三分割して味わい尽くす(吉村葉子)
騒ぐような子どもは人前に出すな、がフランスは徹底している。子どものお行儀の良し悪しは、親の子どもを躾ける能力の有無にかかわるからだ。
<14-14>奥田イズムがトヨタを変えた(日経新聞社)
21世紀は自動車メーカーではなく、部品メーカーが業界の主導権を握る時代。
<14-15>汗をかけない人間は爬虫類化する(五味常明)
人類の進化は、汗腺の進化でもあり、温度を調節するための汗腺を備えたことで人類の脳は大きくなることができたのです。そういう経緯があり、汗腺は身体器官の中で一番最後に出来上がった組織です。
<14-16>すし屋の常識・非常識(重金敦之)
すしに限らず、美味しいと評判になる店はおしなべて塩味が強い。店の前に行列ができているラーメン屋さんを試してみるといい。かなり塩味がきいているはずだ。コンビニエンスストアの弁当やデパ地下のお惣菜も同類である。
<14-17>上司は思いつきでものを言う(橋本治)
「中間管理職の哀しさ」とは、なんなんでしょう。中間管理職にはろくな「権限」がありません。だから哀しいのです。
<14-18>クリティカル・シンキング(リチャード・ポール)
人間は過ちを犯しやすく、利害関係に簡単に左右されてしまうものです。利害関係は、どんな職業にも専門分野にも、人間の生活すべてにおいてつきまとうものです。
<14-19>アドラー心理学入門(岸見一郎)
民主主義は手続きでしかないのであって、それ自体としては中身があるわけではないのです。したがって皆が誤るということはありえます。共通感覚(コモンセンス)が全面的に誤っているということはあり得ます。私たちは民主主義が自殺することがないように絶えず気を配っていかなければなりません。そのために誰かに強制されたり、あるいは、与えられたものを正しいものとして無条件に受け入れるということなく、自分で考えて正しい判断をしていかなければなりません。さもなければ衆愚政治という言葉があるように、民主主義は質の悪いものになってしまいます。
<14-20>ソニー中村研究所 経営は「1・10・100」(中村末広)
キーテクノロジーを見つけるために必要なエネルギーが1とするならば、実際に商品を製造してゆく過程で必要とされるエネルギーはその10倍、消費者に商品を買ってもらうためのマーケティングにおいては100倍のエネルギーが求められる。
<14-21>ニンジンの奇跡(赤峰勝人)
顔から首筋にかけて湿疹が出るのは、主に小麦が原因です。日本で使われている小麦のほとんどは輸入小麦ですが、その中に含まれている残留農薬などの化学物質に反応すると、顔や首筋がやられることが多いようです。ひじの裏やひざの裏など関節を曲げる部分が赤くただれてくるのは、牛乳や肉、卵に含まれる化学物質が原因のようです。手の先や足首から先に湿疹ができるのは、養殖の魚の餌に含まれる化学合成物質が原因のようです。上腕の柔らかいところにぶつぶつが出るのは肉食中心の人です。腰から尻にかけての湿疹は合成甘味料を取りすぎたことによるもののようです。頬や目の下がカサカサになったり、黄色い汁が出るのはサツマイモによることがあります。額から頭の地肌にかけて湿疹ができるのは、果物が原因のようです。目の周りや頬に湿疹ができるのは農薬や化学肥料を使った大豆によるものです。オチンチンの周りに湿疹ができるのはそばが原因のことがあるようです。このように、症状が出る場所によって、何を食べたかがわかるようになりました。その食べ物に含まれる化学物質が原因ですから、農薬、化学肥料、抗生物質など化学合成物が使われていないものをとるようにすると、症状は消えていきます。
<14-22>チェンジ・リーダーの条件(P・F・ドラッカー)
マネジメントは人事に時間をとられる。そうでなければならない。人事ほど長く影響し、かつもとに戻すことが難しいものはない。ところが、昇進、異動のいずれにせよ、実態はまったくお粗末である。平均打率は3割3分3厘以下である。正しい人事が三分の一、まあまあが三分の一、まったくの失敗が三分の一である。
<14-23>フランス流美味研究(鳥取絹子)
羊水にブドウ糖を注入すると反射的に口をパクパクさせるのに対して、自分でおしっこをしたときは、羊水の成分に苦味が加わるのか、しばらく口を閉じて飲み込まないようにするという。胎児もすでに味の違いがわかるのだ。
<14-24>プロ野球の一流たち(二宮清純)
米国では所得税を各州が個々に徴収する。例えばロサンゼルスの選手がニューヨークで3連戦を戦った場合、その3日分の所得税はニューヨーク州に納める。選手たちはシーズン中、全米を転戦するため、10数州にまたがって税申告を行なわなくてはならない。その煩雑な手続きを手伝うのも代理人業務のひとつなのだ。
<14-25>定年後のリアル(勢古浩爾)
今の日本人はもう金と食べることと健康のことにしか興味がないように見える。とくに退職後であれば、どう考えようと、これからは後退戦であるという意識があり、そのなかで何とか健康で少しでも長く楽しく生きることができればオンの字だ、と思っているはずである。しかし、この3つの不安の中で、何といっても一番は金の問題だろう。健康も生きがいも目には見えないが、金が減っていくのははっきりと目に見えるからである。