その28

<28-1>政治の急所(飯島勲)
 
時の政権の経済政策で肝腎なのは、ニュース番組の最後にいつも報じられる円・ドルの為替相場と日経平均株価さ。世界中どこでも為替と株をどう守るかが時の政権の仕事なんだけど、日本の場合はもう一つ、不動産の価値を守ることがあるのを忘れちゃいけないぜ。なぜかというと、これは政治家はなかなか口にしないけど、全国の市町村の税収の約40%は実は固定資産税なんだな。不動産価値が下がれば、おのずと固定資産税の課税の基礎になる評価額が下がる、市町村の税収がへこむ。
 
<28-2>ペンギンもクジラも秒速2メートルで泳ぐ(佐藤克文)
 
長い時間息をこらえるためには、体内に多くの酸素を蓄えることができた方が都合がよい。そこで、ペンギンもアザラシも、ヘモグロビンやミオグロビンといった酸素結合能の高い化学物質を、血液中や筋肉中に高濃度に有するようになった。そんな両者であるが、ペンギンは空気を大きく吸い込んでから潜水を行なっており、アザラシは空気を吐き出してから潜水を開始していたのである。潜水の際に行なう挙動がまったく正反対になるというのは、意外な結果であった。
 
<28-3>スローライフ(筑紫哲也)
 
環境専門家の間には、人類がみなアメリカ人の生活様式で暮らしたいと考えたら、地球はあと2つ(計3個)、日本人と同じ水準を望むとしたらあと半分(計1.5個)が必要だという推計があるという。中国人がみな、1日に1切れの肉を食べるようになったら、世界はたちまち食糧危機に陥るという言い方もある。