その2

<2-1>書けなかった特ダネ(三宅久之)

早坂茂三は著書「宰相の器」の中でこう書いている。「頂上を極めるには敵を減らすことだ」こう私に言ったのは、恩師・田中角栄である。時に角栄は44歳の大蔵大臣、人の好き嫌いはするな。誰に対しても一視同仁。他人のために汗を流せ。できるだけ面倒を見ることだ。手柄は、先輩や仲間に譲れ。損して得を取れ。泥から逃げるな。進んで泥をかぶれ。「それを長い間続けていけば敵が減る。多少とも好意を寄せてくれる広大な中間地帯ができる。大将になるための道が開かれていく。頂上を極めるためには、それしかない」と。

<2-2>野村商法物語(武田康)

利を争わず、義を争い、節を守る。

<2-3>終身雇用制と日本文化(荒井 一博)

終身雇用制が結託を生み、結託が多数決を通して結託した人間に有利な状態をもたらす。

<2-4>タテ社会の人間関係(中根 千枝)

日本の組織というのは、序列を守り、人間関係をうまく保っていれば、能力に応じてどんなにでも羽を伸ばせるし、怠けようと思えばどんなにでも怠けることができ、タレントも能無しも同じように養っていける性質を持っている。

<2-5>ギャンブルフィーバ(谷岡 一郎)

広義のギャンブルの定義『行為に"選択"があることと、その選択に"偶然"が関与すること。そして、結果が何らかの形で"人の生活に影響を与える"ものであること』 

<2-6>35才までにプロになろう(土井 哲)

社内のルールや上司による管理ではなく、自立的な自己管理で動くこと。

<2-7>ゾウの時間ネズミの時間(本川 達雄)

寿命を心臓の鼓動時間で割ると哺乳類ではどの動物でも一生の間に心臓は20億回打つ。

<2-8>3年後給料はこうなる( 江坂 彰)

区別と差別をごっちゃにしているだけである。区別ははっきりしないといけないが、差別はしてはいけない。それは公平さを欠くことなのだから。

<2-9>学校で教えない『財務経営』(小林 一平)

財務と経理の相違点   (1)経理が事務処理を中心としているのに対し、財務は政策的な側面が強い  (2)経理が期間計算中心の損益志向型であるのに対して、財務は長期的な収支志向型である (3)経理がもっぱら内部管理的色彩が強いのに対して、財務は対外的な交渉のウエイトが大きい  (4)経理が定められたルールや原則に従って計数処理を行うのに対し、財務は調査や判断尺度の設定などを行い、法的なルールや原則にはあまり縛られない 

<2-10>スピーチの奥義(寺澤芳男)

スピーチをする以上は話を聞いてもらわなければ意味はない。「最初の一分で聴衆の耳目をひきつけられたら8割方は成功」と肝に銘じて工夫を凝らしていただきたい。

<2-11>使えるマキャベリ(内藤誼人)

自分に力があっても、あまりにもそれが大きすぎて目立ちすぎるようになってきたら、誇示するのではなく、むしろ謙虚なところをアピールしたほうが良い。

<2-12>モグラ博士のモグラの話(川田伸一郎)

モグラの毛は、体に対して、ほとんど垂直の生えているのです。これは、モグラが狭いトンネルの中を、前にも後ろにも自由に進むために役立っています。モグラのトンネルには、基本的にUターンするような余裕はありません。だから、後ろ向きに進むことが必要です。

<2-13>ホルモンを制すれば男が蘇る(桐山秀樹)

森川教授によると、男性の場合、自分の右手を見て、人差し指より薬指のほうが、長ければ長いほどテストステロン値が高い。一方、女性の右手は女性ホルモンであるエストロゲン値を示し、薬指より人差し指のほうが長い女性はエストロゲン値が高いという。こうした女性は、ふくよかな体型で、脂肪をお尻や胸に蓄え、性格的には情緒的なのだそうだ。薬指が人差し指より長く、テストステロン値の高い男性は狩猟能力や男らしさに恵まれ、方向感覚をつかさどる空間認識能力や音楽能力に長け、様々な病気に対して免疫力も強いため、病気にもなりにくいという。さらに、堂々としていて、風格もあり、自信に満ちている。

<2-14>働かないアリに意義がある(長谷川英祐)

ハチもアリも、非常に若いうちは幼虫や子供の世話をし、その次に巣の維持にかかわる仕事をし、最後は巣の外へえさをとりにいく仕事をする、という共通したパターンを示すのです。あるワーカーが生まれた場合、始めのうちはできるだけ安全な仕事をしてもらい、余命が少なくなったら危険な仕事に「異動」してもらうことが、労働を無駄なく使う目的にかなうことになります。つまり、年寄は余命が短いから死んでも損が少ない、というわけです。

<2-15>なぜ、中国は「毒食」を作り続けるのか(有本香)

「自ら非を認めたら、即、命はない」という歴史を生きてきた人々の性であろうが、対照的に、「自ら非を認めるのが潔し」と思って、やたらと謝罪し、自己批判したがる日本人はこの心理をなかなか理解できない。

<2-16>一流人のあの選択、この決断(船井 幸雄)

普通の人が考えても、今のところははっきりわからないのが時流だから、時流適応をやみくもに求めて走るよりも、いつでも、誰でも"これが正しい"という生き方をしたほうがよい。

<2-17>この一冊で哲学がわかる(白取 春彦)

日本人は思想よりも人柄を優先させる。宗教でさえ、その人の外側にある。だから、徹底した思想が生まれないのだろうかと勘ぐりたくなる。

<2-18>自分を作るための読書術(勢古 浩爾 )

哲学者が何年も掛けて必死に考えたことを一回読んだくらいでわかったらかえってヘーゲルやハイデガーに失礼である。

<2-19>自分を高め会社を動かす99の鉄則(新 将命 )

Today  is  the  first  day  of  the  rest  of  your  life.      今日は、あなたの人生の残りの最初の日

<2-20>哲学に何ができるか(五木 寛之 、広松 渉)

現代哲学の大きな柱のひとつはマルクス主義でしょう。それから実存主義、それに分析哲学で三つの柱になる。

<2-21>「大変」な時代 (堺屋太一)

  世界中でいじめが起こるのは軍隊と監獄といわれる。日本の学校はこれに次ぐものだ。これらでいじめが起こりやすいのは、一度入ったら自分の意志でやめることが出来ないようになっていること、つまり選択の自由が奪われているからである。

<2-22>人事考課のポイントがわかる本(真崎 龍次 ,、楠田 丘 )

努力した人には昇給を、成績を上げた人には賞与を、能力のある人には昇格を・・・これが能力に応じた公正な処遇のありかたです。

<2-23>哲学への回帰(稲盛 和夫、梅原 猛)

将来を考えるときは悲観ではなく楽観で、実行するときは楽観ではなく悲観で、というのが、成功へいたる1つの知恵であると思います。

<2-24>組織の盛衰(堺屋太一)

巨大組織の『死に至る病』の原因。第1に『機能体の共同体化』。第2は『環境への過剰適応』そして第3番目は『成功体験への埋没』である。

<2-25>けじめをつけろ(藤井 良広 )

最後まで相手をねじ伏せて背中を地面に着けさせる完全な勝ち方をすると、レスリングではええけれど、人間同士の交渉ごとでは、必ず何らかの遺恨を残す。それよりも、相手の負けが見えたら、押し倒すと見せて、ふっと前に引くんや。するとそれまで押されっぱなしでこらえていた相手は、反動で前につんのめって倒れる。前につんのめると、両手でかばうので、相手も屈辱感が少ない。恨みも最小限度に押しとどめられる。でも、勝ちは勝ちや。