農らり、食らり、飲~んびり
その28
<28-1>接待の一流(田崎真也)
焼き鳥屋での接待では、最初に、鶏肉を使った一品料理とおひたしなどの野菜料理を注文します。それから焼き鳥にいきますが、前半に塩焼きが美味しいもの、後半にたれが美味しいものを頼みます。
<28-2>橋本式国語勉強法(橋本武)
新聞は社会の縮図ですから、ありとあらゆる社会現象が紙面を埋めています。必読すべきは社説とコラムの欄でありましょう。これは新聞の生命ともいうべき文章であり、社会現象に対する国民の代弁者ともなり、触手をも務めるものであって、新聞が社会の木鐸といわれるゆえんをはっきりと示しております。
<28-3>独学術(白鳥晴彦)
まず基礎を固め、それからだんだんと難しいほうへという方向性が必要なのは数学と楽器演奏だけである。他の事柄には実は基礎も中級も上級もない。
<28-4>人口18万の街がなぜ美食世界一になれたのか(高城剛)
70年代までの世界的な食の中心地はフランスでした。その後、世界の料理トレンドはイタリアへと移って、80年代は世界的なイタリアン・レストランブームになりました。その後、世界料理の料理トレンドは90年代後半から寿司に代表される日本食ブームが巻き起こり、そのブームは2010年代の今も続いています。そして、現代のブームであり、世界中の飲食関係者の間で、今後さらに台頭すると言われているのが、このスペイン料理なのです。
<28-5>気にしない技術(香山リカ)
人付き合いが苦手な私がどうやって日々の仕事をこなしているかというと、”演技”をしているのです。精神科医には精神科医らしい、大学教授には大学教授らしい振る舞いというものがあり、私はそれにあわせてお芝居をしているのです。
<28-6>辛坊訓(辛坊治郎)
権力を握るということは、情報を握るということと同義です。また、情報を握ることが権力を握ることにつながるんです。
<28-7>アップル、グーグル、マイクロソフト(岡嶋裕史)
ベルギーにあるデータセンターはコンテナに多数のサーバが格納される。いわゆるコンテナ型データセンタと呼ばれるものだが、なんと野ざらしである。コンテナには、無停電電源装置、免震機構などが備わっているが、すべて無人運転である。エンジニアがメンテナンスに訪れるのは、非公式だが月に数回と言われている。恐ろしいほどの数のサーバが収納されているので、1日に何件もの故障が発生しているはずだが、基本的に修理はしない。壊れたものは破棄され、自動的にフレッシュな機器に動作が引き継がれる。さらに驚くことに、このコンテナは情報機器には必須と考えられていた空調設備すら備えていない。「もし熱くなって稼働率が落ちてきたら、しばらくは別の国のデータセンタに処理を切り替える」のだそうだ。
<28-8>「石原式」血液をサラサラにする健康法(石原結實)
「塩分は体を温め、気力・体力を増し、健康を保つうえで一番大切な栄養素だ。ただし、体内にたまると確かに生活習慣病の原因となる。しかし、労働や運動で発汗してればなんら問題はない」つまり、現代人が敵視すべきは運動不足なのであって、人間にとって一番大切な栄養素である塩分を敵視するのは本末転倒も甚だしいといわなければならない。
<28-9>司馬遼太郎全講演(司馬遼太郎)
古代のインド文明は大きかったですね。世界を覆うような文明でした。皆さんの好きな楽器で言えば、ギターがそうですね。日本の古い楽器、三味線とかお琴とか、それらは全部インドに原形があります。音楽のついででいえば、歌もインド人が発明したようですな。ちょっと声を抑揚させて、いい感じに歌うことを始めたのはインド人だったと思います。
<28-10>この国を出よ(大前研一、柳井正)
ドラッカーの著作は、ぼくにとってもバイブルです。彼の本を常に手元に置き、迷ったときや悩んだとき、自分を奮い立たせたいときにひも解いています。これまで岐路に立つたびに何度も読み返し、決断や問題解決のヒントを得てきました。彼の教えなくして、今の僕も、そしてファーストリテイリングという会社もなかったと思います。
<28-11>ニュースの裏を読む技術(深澤真紀)
航空アナリストの杉浦一機氏によれば、「輸送実績1億人キロあたりの死亡乗客数=0.04人」だそうです。これは東京-ニューヨークを毎週往復して2404年に1回起こる確率だそうです。実際には無理ですが、毎日往復したとしても343年に1回です。
<28-12>からだが変わる体幹ウォーキング(金哲彦)
ウォーキングのような有酸素運動を最低でも30分程度は続けるようにします。これを、週に3~4回程度で、生活に組み込んでいきます。筋力を維持し続けたかったら、3日以上間をあけないように、ブランクは中2日までにしたほうがいいでしょう。
<28-13>歯は磨くだけでいいのか(蒲谷茂)
虫歯も歯周病も遠い縄文の時代からあったのです。
<28-14>42.195kmの科学(NHKスペシャル取材班)
ランナーの心肺機能を見る上で重要となるのは、左心室の容積と、「壁」の厚さ=筋肉の重量だという。
<28-15>待つ力(春日武彦)
「待つ」ということは、多かれ少なかれ賭けのような性質を帯びています。だからこそ大きな期待を胸にして待つこともあるし、絶望や破局を予想しつつ為すすべもないまま待つことだってある。後者の場合とて、「ひょっとしたら」と一抹の希望にすがったりもする。恐ろしいのは、待つことが長々と続き、その挙句に待っていたこと自体がまったく無意味だったことが判明する場合があることです。
<28-16>はじめての植物学(大場秀章)
寡黙な植物は直接は何も話してくれない。しかしそれこそが植物の魅力なのだと私は感じる。相手を理解することは、人だけでなくすべてについて愛することの始まりでもあるように思う。
<28-17>
みっともないお金の使い方(川北義則)
大人が財布にお金を入れるのは、使うためだけでなく、1人の社会人として自信を持って行動するための保険のようなものだ。一定のお金がフトコロにあるから、安心して行動できる。
<28-18>産科が危ない(吉村泰典)
産婦人科の民事訴訟が多い背景には、日本人の場合、「赤ちゃんは無事に生まれるのが当たり前」と言う意識が強いことがある。妊産婦の死亡率はアメリカに比べて3分の1と言う少なさである。赤ちゃんの死亡率も日本が一番低い。
<28-19>エリートセックス(加藤鷹)
セックスには、その人が今までに生きてきた人生がそのまま出る。ものの見方や考え方はもちろん、人に対する思いやり、協調性、読解力や観察力などもすべて。僕に言わせれば、あからさまな人生そのものだ。だから、自分が持っているもの以上のものは出せないし、それ以下も出ない。
<28-20>日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体(深尾葉子)
今の日本が生きづらいというのは、きっと誰もが感じていることでしょう。この息苦しさの原因は「箍(たが)」だと私は思っています。「箍」とは「約束によって縛る、王国の支配手段」です。本書によって、ひとりでも多くの方が自分自身の「箍」に気づくことができたら、タガメ女研究の意義があったと思っています。
<28-21>なぜ欧米人は平気でルールを変えるのか(青木高夫)
極論になりますが、欧米人にとってルールとはあくまでも”決めごと”であり、守ることは大切であっても、それが自分に不利となれば、有利になるように変更するか、そのために利害関係者と交渉をすればよいものです。つまり、ルールといえども、彼らにすれば、”勝つための1手段”であり、ルールを自分に有利に変えたところでけっして「ずるい」ということにはなりません。
<28-22>お金になる「頭の使い方」(おちまさと)
いまの時代、どんなプロジェクトも、インターネットの活用なしに成功はありえません。
<28-23>騎手の一分(藤田伸二)
昔からレースが終わると疲労回復の点滴みたいに注射を打ってやる厩舎もあるんだけど、それに加えて今は馬にマッサージをさせる馬主もいる。そんな環境変化が、今の競馬の現場では起きているんだ。だから厩舎によって預託料が違ってくる。前は1頭あたりの平均月60万円だったけど、高いところでは月100万円もかかる厩舎もあると聞いている。
<28-24>植物のあっぱれな生き方(田中修)
結局、植物には、暑さや寒さに弱いものが多く、暑さに弱い植物たちは、春に花を咲かせて、タネをつくり、寒さに弱い植物たちは、秋に花を咲かせて、タネを作ります。タネで夏の暑さ、冬の寒さをしのぐためです。だから、暑くなる前の季節である春と、寒くなる前の季節である秋に、花を咲かせる植物が多いのです。
<28-25>歪みの国・韓国(金慶珠)
韓国の財閥のうち、上位10社の年間売上高の合計は韓国のGDPの75%にも達するとされ、韓国経済における影響力は圧倒的です。中でも、単独の売上高が韓国のGDPの25%にも相当するサムスンという企業は、ある意味では、国以上の権力や財力を兼ね備えたスーパーパワーといえるでしょう。