エプロン
菜園作業や作品作りにエプロンは必需品である。汚れを防止するには、胸から膝辺りまでの長さが必要である。それ以外の要件としては、ポケットの大きさがある。あまり小さいと使い物にならない。むしろ大き過ぎるくらいがいい。誘引用のひもや結束バンドを入れたり、収穫物であるキュウリやオクラを入れるのに便利である。布の強度、肩ひもも重要な要素である。これらは後程補足する。ここまでは市販品のエプロンの基本仕様に求める条件である。これ以上の要件を満たそうと思うと、自分で改造しなければならない。日常使用するものとして、携帯用蚊取り線香2個、剪定鋏がある。これらの取り付けが必要となる。ペットボトル、ナイフ、草取り用器具などが取り付けられればさらに便利である。これらを取り付ける方法は、エプロンに鳩目を打ち、そこにフックを取り付けてぶら下げるようにする。そうすることで、毎回道具を取りに戻らなくてもよくなる。剪定鋏だけはフックでの取り付けができない。鋏のケースがベルトに取り付ける方式になっているので、ベルトの一部をカシメでエプロンに取り付けている。このように必要に応じた場所に、必要なものが付けられるようにすることで使い勝手のいいエプロンになる。これだけ多くのものを取り付けると、エプロン自体にも強度がないと破れてしまう。紐も重要な要素で、細すぎると肩に食い込むので、適度な幅が要求されるのである。それで、肩への負担が和らぐ。ジーンズの生地でできたエプロンが、最も長持ちすると同時に使い勝手が良かった。この初代のエプロンは、何とも不思議な場所が破れている。どのようにすればこうなるのか? それは、常時重量物を運んでいるからである。重量物を運ぶときは、腹に乗せて腰への負担を軽減するのであるが、重過ぎてそこまで持ち上げることができないので、腿で代用しているのである。そのため腿にあたる部分が破れてしまうのである。これを見て反省しなければならないのは、片乗せし過ぎている点である。もう少し左右均等に持たなければ体のバランスが狂ってしまう。
このエプロンはもう使えないので、2代目に交代ということになる。色を比べてみればわかるように、すっかりと色あせてしまっている。ジーンズでもここまで色あせるには相当使い込まなければならない。風格さえ感じさせる。若者が履いている破れたジーンズのように、これをファッションとして使い続けることはできない。菜園作業や作品作りにとってエプロンはファッションではなく、実用性が要求されるものであるからである。そうはいってもここまで貢献してくれたものを捨ててしまうのも心苦しい。何とかこれを作品として生まれ変わらせたいと思っている。エプロンとしての本来の役目を終え、これからは第二の人生(?)を無事送れるように思案中である。完成すればまた、このコーナーで紹介したい。
<初代>
<2代目>