大寒波
暖冬に浮かれていると、先日はものすごい寒波がやってきた。その前には強風もあった。寒波も大変であるが、強風によるダメージも大きい。家庭菜園をやっていると、1年を通じてその季節に応じた気候が望まれる。強風が成長し過ぎたムギの一部を倒してしまった。このような現象は、穂が出る前にはほとんど起こりえない現象である。暖冬で葉と茎がひょろひょろっと伸び過ぎたのである。あまりにも茎がひ弱すぎる。強風で菜園全体を囲っているネットの支柱が1本倒れた。これは雪と違って修復は簡単である。雪の場合はネット全体に積もり、その重さで支柱が折れてしまうことがある。
暖冬の影響でイチゴの花が早くから咲きだし、ムギは成長し過ぎた。レモンは早く熟し過ぎて、春先のように甘みを増している。たくあんは年末ごろから酸味が増している。2本出たフキノトウは、顔を出したのはいいが周りを見渡し、「まだみんな出ていないの? ちょっと早かったかな」といった感じでバツが悪そうである。結局、まだこの2本だけしか顔を出していない。このようにいろいろなところに影響が出てくる。このまま暖冬が続くようであれば、たくあんを冷蔵庫へ避難させようかと思っているところへ大寒波である。レモンはまだ半分以上が未収穫で木に付いている。ひょっとすると冷凍レモンになっているのでは? 一度、レモンを保存しようと冷凍にしたことがあった。解凍すると、ぶよぶよで食べられなかったことがある。これを心配したが、冷凍レモンになるところまで気温は下がらなかったようである。暖冬の影響で糖度が上がったのも幸いしたかもしれない。これは一安心である。もう一つ気になるのは、菜園内の池である。とはいっても、直径60cmの陶器製の火鉢であるが・・・。ここにメダカがいる。夏は元気に動き回っていたが、冬になってからは姿を見せない。寒さに耐えるために、じっと石の陰に隠れているのであろう。今回の大寒波で気になってのぞいてみたが、やはり見当たらない。それよりも表面の氷が邪魔でよく見えない。手で叩いてみたが、びくともしない。石で叩いてようやく割ることができた。その厚さは3.5cm、わが菜園での観測史上最大であった。今までの記録は2cmである。それでも結構分厚いなと思ったものである。それをはるかに上回る厚みである。水中の石を動かしてその存在を確認したかったが、それはやめることにした。サウナから出て、水風呂にそろりと入って、動かずにいるところをかき混ぜられるようなものだからである。この寒さにじっと耐えていることを期待しながら、春の訪れを待つこととしよう。
<フキノトウ>
<ムギ>
<レモン>