イチゴの種

(その1)

 イチゴの表面には小さな黒い種がびっしりと並んでいる。つるりとした真っ赤な実ではなく、表面にある粒々がイチゴをより一層おいしそうに見せている。ラズベリーやブラックベリーのように種が味を左右することはほとんどない。軽く歯に当たる程度でそれほど気にはならない。ブルーベリーなどと同様にギリギリ許せる存在の種である。とはいえ、ないに越したことはないのであるが・・・。

 イチゴは実がつく頃から、株の中心部よりランナーといわれるツルのようなものを延ばし始める。イチゴの種類にもよるが、数十センチになり、そこに小さなイチゴの苗を適当な間隔をあけて数株つける。その株元を土に固定しておくと、根が出てきて親株のクローンとして成長する。その子苗が十分に独立して、自力で成長できるようになると、親株から切り離して独立させる。元気な親株であれば、ランナーを7、8本伸ばしそれぞれに4、5株の子苗をつける。カルガモ以上に子だくさんなのである。とはいえ、他の植物のように種で繁殖させれば、もっと多くの苗をとることができるだろう。何よりも手っ取り早いのがいい。もし菜園内に自生させれば、菜園内がイチゴで埋まってしまうかもしれない。ひょっとすると雑草以上に繁殖力があるように思われる。ここまではランナーによる繁殖である。

<無数の種>

 

<ランナー>