ナスビの台木

 去年はナスビを食べ飽きるほど食べた。それに凝りて今年はナスビの栽培を行わなかった。暑さに強いスイカやカボチャ、サツマイモを栽培した。ともに美味しくいただくことができ大満足であった。

 去年、大量のナスビを供給してくれた木は巨大であった。高さ・幅はともに1.5mはあった。通常であれば収穫後、木を引き抜き残渣置き場へ運び堆肥に加工する。あまりにも木が立派なので根元で切断し、自然に根が腐るのを待つことにした。春になったころに芽が出てきた。驚きである。1年生であるナスビの台木が多年生であった。しかも寒い冬を乗り切ったのである。これはちょっと興味がわいてくる。どのような木に育つのであろうか、実はつくのだろうか? と、いうわけでこのままじっくりと観察することにした。

 夏本番になり、木は順調に育っている。去年の茎の横から芽が出て、軸が2本出ている。大きい方は直径が2cmある。ちなみに去年の軸は直径が4cmであった。背丈は1.5mくらいになった。茎や葉にはとげがある。かなり大きくてするどい。ここまで育つとこの品種を特定することができる。調べてみると「トルバムビガー」が最も有力になった。その特徴は、「耐病性」「成長力」「栽培適正」に優れていることが分かった。「耐病性については、青枯れ病、半枯れ病、ネコブ線虫に耐性あり。成長力については、強勢で養水分の吸収能力が高く、高温・乾燥条件下でもよく育つ。培養適正はトンネル栽培や露地栽培に最適で促成栽培にも使用できるとなっていた」。道理で大きく育つはずである。ここまで育つと、この先どこまで大きくなり、実を付けるところを見て見たくなった。

 9月も後半になると背丈は2mを超え花が咲きだした。白い花弁に大きく突き出したおしべが特徴である。真ん中に細長いめしべが伸びている。10月中旬には菜園内を囲っているネットに達した(2.5m)。花も大量に咲かせている。11月になると大豆を二回りほど大きくしたような青い実が付きだした。この実が完熟するにはまだ相当な時間を要しそうである。もし完熟してあちこちに落下した日には大変なことになりそうである。何分外来種というのは恐ろしいくらい繁殖力が強いからである。観察はココで終了し、根から撤収することにした。

 スイカ、トマト、ナスビ等、多くの野菜が接ぎ木苗で売られている。育てやすく多くの収穫を得ることができるが、なんとなくさみしさを感じる。

 

<大きな茎が2本>

 

<鋭いとげが・・>

 

<大きな葉っぱにもとげが>

 

<細かい白い花がびっしり>

 

<青い実が次々と>

 

<2.5mを越えてもまだまだ伸びそう>