日本語には「ひらがな」「カタカナ」「漢字」がある。漢字は覚えるのが一苦労である。読めても書けないものが相当ある。特に最近ではスマホやパソコンで文章を入力するのでなおさらである。そんな漢字であるが便利でありがたいなと感じることもある。文章をざっと見て、漢字を追っかけるだけで内容がざっくりとわかることである。これをひらがなばかりで書かれると、じっくりと読んでも意味の分かりにくいところが多々出てくるだろう(うらにはにはにわにわにはにわにわとりがいる)。苦労して覚えただけの価値があるのが漢字である。
そんな便利でありがたい漢字であるが、どうしても納得がいかないというか、好きになれない漢字がある。「出汁」「地車」「山車」である。じっくりと思い出せばもっと出てくるのかもしれないが、ぱっと思い浮かんだのはこれである。これは何なのか? 「ダシ」になぜ「出汁」を当てはめたのかが問題なのである。この漢字2つの組み合わせは、料理に使うにはあまりにも相性が悪い。何か汚いものを絞り出すようなことを思い浮かべてしまう。あえて漢字を使う必要はないように思う。「地車」はだんじりと読む。毎年10月になると神社の祭りで地車が出る。3町内に1台ずつあり、2日間3台の地車が町内を行ったり来たりする。これは「出汁」と違って、「地車」は漢字そのものが持つイメージをあまりにも無視していることが気に入らない。「山車」も同様である。この漢字2字からは想像できない。
これらとは違い、なんとなく「うぅーん」と唸ってしまうようなものもある。それが「美人局」である。犯罪行為である「つつもたせ」にこの漢字を当てはめたセンスがいい。決して褒められるべきではないのであるが、漢字の使い方としてのセンスが好きである。「塩梅」もそれに属する。調理に語源がありそうであるが、すわりがいい表現である。バランスがいいというか、しっくりくるというか・・・。とにかくセンスのいい組み合わせという気がして好感を持つ。
新しく生まれる漢字もある。“酷暑“である。これは2026年4月に採用された。夏日(25℃以上)、真夏日(30℃以上)、猛暑日(35℃以上)、そして酷暑日が(40℃以上)ということになっている。並べてみると漢字のすごさがよくわかる。見た目ですぐに内容が理解できるからである。”酷“の次はどうか? もうこれは想像したくない。
※裏庭には2羽、庭には2羽、鶏がいる。