光を求めて

 発芽の3原則とは、水分、酸素、温度である。水分、酸素は当然のこととして、温度に関しては季節に差がある。春や秋に発芽するものが多い。これはもちろんその先に来る季節に強いからである。寒さに弱い植物が秋に発芽しても枯れてしまい子孫を残せない。夏に関しても同様である。春に発芽して夏に子孫を残す植物が多い。家庭菜園をしているとそれがよくわかる。雑草に関しても同様である。いくら除草してもきりがない。適当なところでやめておくと、雑草もそれ以上のスペースがないのであきらめてくれる。雑草も植物であるから光合成が必要である。周りが雑草だらけになると光合成ができない。雑草の種は好光性(光があることで発芽する)のものが多いので、周りが雑草だらけで光が入らないと発芽できない。

 水分、酸素、温度がそろい発芽してみたものの、上部には邪魔物が存在している場合はどうか? 自分自身で横によけるわけにはいかない。ここは原理原則に従うしかない。芽は上へ、根は下へ、である。暗く長いトンネルの先にわずかながら光が見えたのだろう。そこへ向かってまっしぐらである。扉の支柱のふた部分である。このわずかな光を求めて、ツルの先は130cmの高さを這いあがってきた。そしてわずかな隙間からツルの先端を出した。途中で支えるところがないので蛇行しながら上がってきた。伸ばしてみるとその長さは60cmあった。

 おかれた状態で、最善の方策を求め努力し、本来の目的を達成したのである。何と素晴らしいことか。雑草(ヘクソカズラ)のたくましさを目の当たりにし、感動することしきりである。 

 ひとしきり感動したところで、さてこの後どうしたものか・・・?

<発芽したものの上部に邪魔ものが・・・>

 

<やっと光を得た>

 

<中をのぞくと>

 

<これだけパイプ内で蛇行していた>